羽生結弦、輝きの裏で。ケガと向き合い続け、ただひたすらに己を信じつかんだ栄光『NumberTV』第21話

NTTドコモの映像配信サービス「Lemino(レミノ)」では、さまざまなジャンルのトップアスリートを招き、彼らの競技人生における「最大の挫折」の真実に迫る『NumberTV』を配信している。その時何を感じ、どう壁を乗り越えたのか。選手本人が当時の写真と向き合いながら、復活までの道のりを明かす本格ドキュメンタリーだ。#21では、歴代最強のフィギュアスケーター羽生結弦の、幼いころから向き合い続けた数々の苦悩と「挫折地点」が明かされる。
賛否を受け止めたからこそ前に進めた
羽生結弦の輝きの裏には、何度も繰り返される“ケガ”との闘いがあった。羽生は、小学生の頃からケガや捻挫はつきものだったという。また身体も弱いほうで、病気になりがちだった。そんな中で、2014年11月の中国杯最終日でのケガについて語る。演技直前の6分間練習、振り向きざまに他の選手と衝突し、流血したのだ。しかし羽生は、頭に包帯を巻き不屈の魂でフリーの演技をやり遂げた。
その後は、車椅子生活になるほど筋肉に大きな損傷があったという。トレーニングもできず気持ちもマイナスになっていき、NHK杯では4位という結果となった。それをバネに翌月のグランプリファイナルでは、日本男子初の2連覇という成績を収めた。しかし、すぐに次は違う病気が見つかり、手術を行う。約2ヶ月という短い期間で、波乱万丈な日々を過ごした。
中国杯でのケガのあと、強行で試合に出場したことに対する賛否を受けて、自分の気持ちとしては出場してよかったという想いはありつつ、周りの心配する声もしっかり受け止めた。周りから何と言われようと、跳ね返すのではなく受け止めていたからこそ、弱気になることなく前に進めたと語る。
2015年に全日本選手権4連覇、2016年にはグランプリファイナル4連覇も達成。さらに、2017年3月には、世界選手権で2度目の優勝を果たした。ケガと向き合いながら、ただひたすらに己を信じ、王者の道をまっすぐに突き進んでいった。
【制作・編集:All About編集部】
記事提供元:Lemino ニュース
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