スイング大改造で好調維持の浅地洋佑 2戦連続Vチャンスも「期待していない」
<関西オープン 3日目◇17日◇日野ゴルフ倶楽部(滋賀県)◇7035ヤード・パー70>
前戦の「中日クラウンズ」で4年ぶりの通算4勝目を挙げた浅地洋佑は、首位と7打差の15位タイから出たこの日、5バーディ・1ボギーの「66」でラウンド。首位と3打差のトータル9アンダー・8位タイに浮上した。国内ツアーでは2試合連続優勝が懸かるが、「自分では期待していない」と、どうも歯切れが悪い。
この3日間を振り返ると、「ティショットとアプローチがいい。自分の強みが生きていると思います」と話す。1年前から大幅な改造を施し、右ヒジを伸ばしたまま振るスイングを作り上げた。これが奏功して、3日間でのフェアウェイキープ率は66.667%で8位タイ。
さらに、ボギーはわずかに2つ。1つは3パットのボギーで、パーオンを逃した17ホール中16ホールでパーセーブにしており、リカバリー率は94.1%と少ないボギーで好位置をキープしている。
それでも自分に期待感が持てない理由は、パッティングにある。「長い距離もそうですが、3~4メートルのバーディチャンスがほぼ入っていない。タッチが合っていないし、逆にタッチを合わそうとするとラインが違う。ちょっと入っていないですね」と苦笑いを浮かべる。
中日クラウンズでは、「勝てたのはパッティングのおかげ」と4日間の平均パット数は1.6098で1位。今週は3日間を終えて1.7568で32位と物足りない数字だ。「3~4メートルが入らないと優勝できない。もし、あした入り始めて前半で4つ、5つと伸ばせたら優勝は意識しますけど、あまり期待は…。最終日は落ち着いて、無難にいければ」。
2週前に苦しい時期を乗り越えてつかんだ涙の復活優勝。「優勝できたことで気持ちに余裕は生まれていますし、ミスをしてもイライラせずに、流せるようになりました」とメンタル面での変化により、いい流れを呼び込めている。
先週のアジアンツアー「インターナショナルシリーズ・ジャパン」は65位タイに終わったが、国内ツアーでは、2024年の平田憲聖(フジサンケイクラシック、シンハンドンヘオープン)以来、史上72例目の出場2試合連続優勝がかかる。肩の力を抜いて無欲の5勝目も悪くない。
<ゴルフ情報ALBA Net>
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