兄に続け!世界初挑戦の力石政法が悲願のベルト奪取へ練習を公開「自分もチャンピオンにならなければ」【Lemino BOXING】
IBFスーパーフェザー級王座決定戦に臨む同級3位の力石政法が16日、横浜市の大橋ジムで公開練習を行った。力石は28日、横浜BUNTAIで行われる「NTTドコモpresents Lemino BOXING ダブル世界タイトルマッチ」で同級1位のエドアルド・ヌニェス(メキシコ)と初のベルト奪取を懸けた大一番に挑む。

「バッチグーです!」
自身初の世界戦まで10日あまり。兄弟での同時世界王者へ向けて仕上がりを聞かれた力石は開口一番、高らかに好調をアピールした。
実兄の矢吹正道(LUSH緑)が今年3月にIBF世界フライ級王者を奪取し、WBCライトフライ級王座を保持したまま日本人初となる2階級同時王者に。兄の偉業を目のあたりにした力石は「自分も世界チャンピオンにならなければいけないという使命感が生まれた」という。
この日はメディア対応後にリングに上がり、シャドーボクシングからミット打ち、スティックミットを使ったトレーニング、さらにはドラムミットで強烈なパンチを披露。「本当は(コンビネーションが)1億パターンくらいある」と周囲を笑わせながら、「練習がすごく充実している。一日一日の練習の質が変わって、毎日練習に行くのが楽しい」と手応えを口にする。
昨年7月に名古屋市のLUSH緑から大橋ジムへ移籍。新天地での2戦目で世界挑戦のチャンスをつかんだ。大橋ジムの大橋秀行会長は「王座決定戦なので、メキシコでやるか、日本でやるか大変な交渉だった。何とか力石のために日本でやれることができた」と“ホーム開催” に尽力した。
対戦相手のヌニェスは28戦27勝(27KO)1敗という実績を誇る。大橋会長は「怪物的な強さや派手さはないけど、すべてKO勝ちだから逆に怖い。やっぱり相当何かがある」と警戒する。
これまで「負けたら引退」発言や、兄の世界戦後に「1分KO」を宣言するなど、派手なマイクパフォーマンスが注目されてきた力石だが、「この試合は勝てば何でもいい。負けても引退しません」と撤回。だが、「具体的な対策は言えませんけど、しっかりと対策して迎え撃つ。僕が見えている勝ち方は、向こうが倒れています」と勝ち筋はしっかりとイメージを膨らませている。
リングネームの“力石”は、兄の“矢吹”とともに人気ボクシング漫画『あしたのジョー』からつけたもの。作品内ではどちらも世界を獲ることができなかったが、現代では一足先に兄が頂点を極め、「(兄が)漫画を超えてきたので、僕も続いて、いつか(作者の)ちばてつやさんとコラボできたら」と笑顔で語った。
自然体で何度も笑いを誘いながら、待望の世界初挑戦について熱く語った力石。「僕の意気込みは文字では物足りないと思うので、実際に実物を観に来てください。5月28日は最高のコンディションで試合をして、皆さんに最高のパフォーマンスを見せて世界チャンピオンになります」と初戴冠を誓った。
[開催概要]
NTTドコモ Presents Lemino BOXING ダブル世界タイトルマッチ
武居由樹 vs ユッタポン・トンデイ & エドアルド・ヌニェス vs 力石政法
開催日:2025年5月28日(水)
会場・横浜BUNTAI
配信:
<対戦カード>
◎ファイナル
WBO世界バンタム級タイトルマッチ12回戦
武居 由樹(大橋) vs ユッタポン・トンディ(同級9位/タイ)
◎セミファイナル
IBF世界スーパーフェザー級王座決定戦12回戦
エドアルド・ヌニェス(同級1位/メキシコ) vs 力石 政法(同級3位/大橋)
◎第4試合
チャンピオン・カーニバル日本スーパーフェザー級タイトルマッチ10回戦
奈良井 翼(RK蒲田) vs 原 優奈(同級1位/真正)
◎第3試合
ライトフライ級8回戦
磯金 龍(大橋/日本同級11位) vs 山本 智哉(横浜光/OPBF同級14位、WBO-AP同級10位、日本同級4位)
◎第2試合
6回戦
49キロ契約デビュー戦
新竹 一真(大橋/アジア大会銀メダリスト) vs キティデッチ・ヒルンスク(タイ)
◎第1試合
6回戦
スーパーフライ級
山田 龍斗(大橋) vs スリヤ・クライマネー(タイ)
【制作・編集:Blue Star Productions】


記事提供元:Lemino ニュース
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