政田夢乃、裏街道からのまくりは“人助け”のおかげ? 「迷子のおばあちゃんを…」
<Sky RKBレディスクラシック 2日目◇17日◇福岡雷山ゴルフ倶楽部(福岡県)◇6489ヤード・パー72>
68位から出た政田夢乃が、一気にリーダーボードを駆け上がった。6バーディ・1ボギーの「67」をマークし、トータル4アンダー・19位タイに急浮上した。
いわゆる“裏街道”の10番からスタート。11番で7メートルのバーディパットを決めると、そこからピンに絡めて4連続バーディを奪った。終盤6番では唯一のボギーを叩いたが、「67」は今季自己ベスト。初日にOBを喫するなどドライバーに不安を感じながらのラウンドだったが、「調子が良くないので、安全にグリーンセンターから攻めた。パターが入ってくれてバーディにつながりました」と振り返った。
それともう一つ、「運」の要素もあったという。「迷子のおばあちゃんをホテルまで案内したのが良かったのかも(笑)」と、あるエピソードを明かした。
それは開幕2日前、福岡市内でのこと。前夜祭に出席後、徒歩で宿泊先に向かっていた途中、おばあさんに道を尋ねられた。土地勘のない博多で「最初は“分からないです”と答えたんです。でも、かわいそうだなと思って戻って、道を調べて、ホテルまで送り届けました」。おばあさんの荷物を代わりに持ち、往復20分の道のりを一緒に歩いたという。
「いいことをしたら、いいことが返ってくるかな」と、落ちているゴミを拾ったりすることもあるという。徳を積み、運が巡ってきた。
QTランク9位で迎えたプロ2年目のシーズンは、ここまで8試合に出場して最高位は20位。現在リランキングは19で安全圏にいるが、初シード獲得に向けてさらに浮上していきたい。「今年はあまり調子が良くないけれど、(今週は)スコアをまとめられている。トップ10を目指して、楽しくラウンドできたら」と最終日へ意気込んだ。
今大会には特別賞として、ベストスマイル賞、ベストドレッサー賞(ともに賞金20万円)が設けられている。人気者の政田は最有力候補のひとりだ。「そういうのがあるとは知らなかったんです。そっちも頑張ります(笑)」。最終日は“夢乃スマイル”多めで攻めていく。(文・笠井あかり)
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