初日2位からまさかの“79” メジャー連勝かかる桑木志帆が涙「いまのゴルフでは…」
<ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 2日目◇9日◇茨城ゴルフ倶楽部 東コース(茨城県)◇6665ヤード・パー72>
昨年の国内女子ツアー最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」でツアー3勝目を飾り、今大会ではメジャー連勝がかかる22歳の桑木志帆。初日は5アンダー・2位で滑り出したが、2日目は1バーディ・4ボギー・2ダブルボギーの「79」とスコアを崩し、悔しさのあまり大粒の涙を流した。
初日はティショットでフェアウェイを外したのがわずか1回。パット数も25回と安定し、6バーディ・1ボギーの「67」をマークした。「昨年、一昨年に比べて、本当にパッティングもショットもレベルアップしているのを感じている。あと3日間もこの調子でいきたい」とホールアウト後には手応えを語っていた。
しかし、この日は前半2番から連続ボギー。4番パー4では2打目がバンカーの縁のラフに埋まり、「1回ポンっと出すだけ」とグリーンに乗せられず、痛恨のダブルボギーを喫した。後半も連続ボギーの直後、15番パー5で3打目が「木がかかるところから低めに打ったんですけど、バンカーの手前に行ってしまって…。アプローチがオーバーして3パットです」とこの日2つ目の“+2”となった。
「思ったようにプレーができなくて、ズルズル行ってしまいました。ショットがうまく打てていないし、パターも思うように打てていないです」と唇をかみしめる。トータル2オーバーで予選通過圏内には踏みとどまったが、首位とは現時点で8打差。初日の好発進をフイにしてしまった。「いまは何も考えられないです…」と話すと、目にためていた涙があふれだした。
「いまのゴルフでは(優勝は)厳しいと思う。まずはトップ10を目指して頑張りたい」
涙をぬぐって取材の場を後にした桑木。その後、練習グリーンで黙々とボールを転がし続けた。この悔しさは、きっと未来の勝利につながっていく。(文・高木彩音)
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。