鳥居に“願掛け”したら実現? 初エース達成の尾関彩美悠は贈呈品で親孝行を「治してあげたい…」
<ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 初日◇8日◇茨城ゴルフ倶楽部 東コース(茨城県)◇6665ヤード・パー72>
21歳の尾関彩美悠が、メジャーで今シーズン6人目のホールインワンを達成。13番パー3(実測126ヤード)で決めたのだが、この背景には火曜日の練習ラウンドのときに行った“ある願掛け”があった?
「練習ラウンドのときに、キャディさんとちょうどそのホールで『ホールインワンしたいね』って話していて、ティのそばにある神社でお願いをしたんです。ガチな感じではなくて、(手のひらを合わせて)“ポンポン”って感じで。そうしたら本当にホールインワンできて、びっくりです(笑)」
エースを達成したホールのティイングエリアの近くには赤い鳥居があるのだが、そこで願掛けをしたら、実際に叶ったというのだ。「本当にあの鳥居に感謝、感謝です」と笑顔を見せる。フォローの風が吹く中、9番アイアンで放ったショットは「若干、当たりが薄くて、『届け!』みたいな感じだった」と納得がいく内容ではなかったが、「それがうまく転がってくれて、歓声を聞いてびっくりしました」。カップに入った瞬間は見えなかったが、ギャラリーの反応で何が起こったかを理解。自身ツアーでは初となるホールインワンに、「うれしかったです」とよろこんだ。
尾関には久光製薬から賞金10万円と、久光製薬商品1年分が贈られる。「サロンパスとかですよね。お父さんが『体が痛い』と言っていたので、すごく助かります。治してあげたいです」。毎試合帯同してくれている父親を気づかう“娘”の顔を見せた。
一日を振り返ると「全体的に少しイマイチ。パターが最近悪くて、それで流れが悪くなってしまっている。そこを修正できたらいいなと思います」と、表情を曇らせる。この日は1イーグル・4ボギー・1ダブルボギーの「76」とスコアをたたき、4オーバー・87位タイと大きく出遅れてしまったからだ。「せっかく神社に助けてもらったので、明日は自分の実力でバーディがたくさん取れるように頑張りたい」。気持ちを切り替えて、ゴルフの神様に結果で恩返ししたい。(文・高木彩音)
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