名鉄が新型車両「500系」導入へ　鶴舞線との相互直通運転に対応、9500系と同等の性能

名古屋鉄道（名鉄）が新型通勤車両「500系」を導入すると発表しました。

位置づけとしては「100系」の後継で、豊田線・犬山線と名古屋市交通局鶴舞線との相互直通運転車両として、2026年度から運行を開始する予定です（導入両数は6両1編成、以降順次新造）。性能は名古屋本線などで使用されている最新通勤車両「9500系」と同等、車両長20メートルの4扉車となります。

「500系」の外観は赤（スカーレットレッド）と黒を基調とし、「名鉄×WAO！」ロゴで使用されている青を追加。車両正面を左右非対称のデザインとすることでこれまでの名鉄にない新しさや斬新さを創出します。

車内は木目調の大型袖仕切りとベージュ系の壁により、落ち着いた温かみのある空間を演出。袖仕切も圧迫感の軽減を図った丸みのある形状とし、シート生地に明るい青色を採用することで全体的に柔らかで親しみやすい雰囲気とします。

このほか、車内案内表示器は日英中韓の4か国語対応、車内防犯対策にリアルタイムで映像確認ができる防犯カメラを設置、バリアフリー対応として全車両に車いすスペースと優先席、大型袖仕切り部にお子さまも持ちやすい高さの握り棒を設置します。

また、VVVFインバータ制御装置に用いるパワー半導体にエネルギー効率の高いSiCを使用することで、従来の通勤型車両「100系」との比較で消費電力を最大35％削減します。

（画像：名古屋鉄道）