菅沼菜々がダンロップの13本で復活V! 「調子が悪くてもクラブを替える気にはならなかった」【勝者のギア】
<パナソニックオープンレディース 最終日◇4日◇浜野ゴルフクラブ(千葉県)◇6751ヤード・パー72>
国内女子ツアーの最終ラウンドが終了。トータル10アンダーまで伸ばした菅沼菜々が2023年の「マスターズGCレディース」以来となる勝利を挙げ、ツアー通算3勝目を手にした。
パター以外の13本はクラブ契約を結ぶ住友ゴム工業(ダンロップ)系列で統一。スランプに陥った昨年も、9月の「日本女子オープン」でアイアンをスリクソン『ZX5 Mk II』から現在使用する『ZXi5』に替えたが、大きくは替わっていない。ウッド類はシャフトも含めて2勝した23年から同じものを引き続きバッグに入れている。
会見で『不振に陥った時にはクラブを替えたくなっても不思議ではないのでは?』と質問。すると菅沼は「全然替えてないです。悪くなるとクラブを替えたくなりますが、よかった時もあるので。クラブよりは自分のせいかなと思っていたので、替える気にはならなかったです」と答えた。
ドライバーはダンロップの『ゼクシオ エックス』を愛用。今大会のドライビングディスタンスは、3日間平均252ヤードを記録し全体8位の数値を記録した。
不振だった昨年については「スイングがインサイドから入ってくるのが悪い癖で、それがどんどん酷くなっていきました。全体的にティショットも振れないで曲がっていってしまった」と思い返す。それは数値にも表れており、ドライビングディスタンスは23年の246.07ヤード(21位)から、237.08ヤード(50位)まで激減している。それが今大会では250ヤードオーバー。自信を持って振れていることが伝わってくる。
最終18番で危機的状況から40センチに寄せる見事なアプローチの時に握られていたのは56度のクリーブランド『RTX 6 ZIPCORE』。初優勝を挙げた23年の「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」時と比べると、48度と52度はクリーブランドの『RTZ』に替わっているが、この56度だけは同じ。強い信頼感がうかがえる。
なお、パターの勝数は、今季7戦中4勝がオデッセイ(岩井千怜、吉田優利、穴井詩、安田祐香)で、ピンが3勝目(工藤遥加、佐久間朱莉、菅沼菜々)。ボールの勝数はタイトリスト(工藤、穴井、佐久間)とスリクソン(岩井、安田、菅沼)が3勝ずつで並び、ブリヂストンが1勝(吉田)となった。
【菅沼菜々の優勝セッティング】 ※パター以外はダンロップ
1W:ゼクシオ エックス(8.5°テンセイPROホワイト1K 50S 45.25㌅)
4,7W:ゼクシオ エックス(16.5,20°テンセイPROホワイト1K 50S)
H5:ゼクシオ エックス(23°テンセイCK PROオレンジHY 60S)
5I~PW:スリクソンZXi5(N.S.PRO ZELOS 8S)
48,52°:クリーブランド RTZ(N.S.PRO850GH S)
56°:クリーブランドRTX6 ZIPCORE(N.S.PRO850GH S)
PT:ピン PING 2021 PUTTER TYNE C
BALL:スリクソンZ-STAR XV
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。