解説を務めた宮里美香が語る、マイネクツアーの意義「この経験が強みになる」
米ツアー1勝、「日本女子オープン」2勝の宮里美香がマイナビ ネクストヒロインゴルフツアー(以下マイネク)第3戦「Sanrio Smile Golf Tournament」で解説を務め、いつもとは違った視点から選手たちのプレーを見守った。
「なかなか若い選手と接する機会がないので、どういうゴルフをするんだろうなと思って、楽しみにしていました」と新鮮な気持ちで臨んだ。「スイングスピードが速い子が多いし、雰囲気がある子、伸びしろがある子もたくさんいる」。未来の女子ツアーを担う可能性を秘めた選手たちに期待を寄せる。試合後には、パッティングに悩む選手が宮里のもとを訪れ、技術的な助言をする場面もあった。
「昔はミニツアーがなかった。賞金が出て、年間16試合もあって、テレビも追いかけてくれる。環境はすごくいいですよね。こういう経験はプロになってからも強みになると思う」と、マイネクツアーの意義についても語った。
宮里は2008年に米国女子ツアーのQT(予選会)を19歳で突破し、プロ転向。日本ツアーを経ずに直接米国ツアーへ挑戦したエリートだ。10年、13年の日本女子オープン制覇、12年の「セーフウェイ・クラシック」での米ツアー初優勝など、日米で活躍した。
19年からは日本ツアーを主戦場とし、22年に第一子を出産。23年は育休制度を活用してツアーを休養し、今年は出場試合を減らして、育児に専念している。
今季は有村智恵が出産からツアー復帰を果たし、穴井詩、工藤遥加といった30代の活躍からも刺激を受けたというが、マイネク勢のプレーからも得るものがあった。「みんなすごく明るい。それってメンタル面でも影響すると思う。私自身、上手くいかないことの方が多いので、そこかな」。初心に立ち返るきっかけにもなった。
そんな宮里は今週の国内女子ツアー「パナソニックオープンレディース」に出場予定。今季初戦に向けて「今まで客観的にツアーを見ていますけど、いざ自分が出場して、どの位置で戦えるのか。厳しい世界なのはわかっていますが、目標は高く、予選通過をしてトップ10に入りたい。やるべきことをやって、望みたいです」と意気込んだ。(文・小池文子)
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