来年は“超高級車”でコースに登場? 西郷真央がメジャー優勝で手にするものがすごかった…
<シェブロン選手権 最終日◇27日◇ザ・クラブatカールトン・ウッズ(米テキサス州)◇6911ヤード・パー72>
米ツアー初優勝&メジャー初制覇を同時に成し遂げた西郷真央。晴れて日本女子5人目となるメジャーチャンピオンの称号を手にしたが、今回の勝利で他にも多くの“特典”が与えられる。
そのひとつが、この「シェブロン選手権」への生涯出場権だ。5つある女子のメジャー大会は、それぞれ歴代優勝者に出場権が与えられる。ただ、例えば「全米女子オープン」は“過去10年”、「AIG女子オープン」(全英)は“60歳以下”と期限が設けられている大会も。
それに対し、今大会は文字通り“生涯”出続けることができる。もちろん、シェブロン選手権以外のメジャー大会では、他と同じく“5年間”という有効期限がつく。ちなみにシェブロン選手権では大会開催週の月曜日に、歴代優勝者が集うチャンピオンズディナーを実施。メニューも前年優勝者が決めるため、この辺りは男子メジャーの「マスターズ」と同じ仕組みだ。
また出場権絡みは、他にもある。米ツアーでは前年の成績や予選会の結果に応じて、『カテゴリー』により優先出場順位を選手に付与。ここで優遇が発生する。主に前年のポイントランク上位80人、すなわちシード選手は最も優先度が高い『カテゴリー1』に入るのだが、西郷は仮にシードを喪失しても、大会翌年から5年間であればメジャー優勝者に割り当てられる『カテゴリー3』で出場が可能となった。
今年でいうとチョン・インジ、イ・ジョンウン6(ともに韓国)らが、ここに該当。優先出場順位はそれぞれ97位、100位で、これは昨年の最終予選会をトップ通過した山下美夢有の140位と比べても、かなり上位に位置している。シード選手と遜色ない位置だが、西郷は“もしも”の場合でも、この権利を2030年まで有しているため安心、というわけだ。
さらに、こんな特典も。出場者にはコースへの移動のためなどに『コーテシーカー』という大会提供の車が貸し出されるのだが、これもグレードアップ。通常はキャデラックなのだが、なんと前年優勝者には新車で4000万円以上するのがざらの超高級車『ベントレー』が貸し出される。来年、その“チャンピオンズカー”で、コースに颯爽と登場する西郷が見られる?
優勝賞金を見ても120万ドル(約1億7000万円)と規格外。他にも、カウボーイの街テキサスならではの『カウボーイブーツ』などが副賞でもらえるが、やはり選手にとっては“メジャーチャンピオン”という肩書こそが何より誇れるものだろう。西郷が優勝後のインタビューで、「いろんな方からの期待や感じるものは変わる。でも、やらないといけないことは変わらないので、全力で頑張りたいです」と話していたが、23歳にとって襟を正す一大事になった。
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