500yd超えパー4で2オンも 寺西飛香留、「勉強と感謝」の4日間
<前澤杯 最終日◇27日◇MZ GOLF CLUB(千葉県)◇6652ヤード・パー70>
飛ばし屋・寺西飛香留が笑顔で最終ラウンドを終えた。ツアー初の女性プレーヤーとして、今季から本格参戦。男子顔負けのロングドライブも披露し、ギャラリーを沸かせた4日間を「本当に勉強になりました」と振り返った。
初日には菅沼菜々とともにイーブンパー「70」をマーク。2005年に「カシオワールドオープン」でミシェル・ウィー(米国)が記録した女子選手の最少スコアを1打塗り替えた。
2日目も「70」でまとめ、3日目は「77」と崩れたが、最終日は後半8番までパーを並べ続ける粘りのゴルフを展開。女性選手として史上初のアンダーパー達成も視野に入っていた。
最終ホールはボギーに終わり、快挙は持ち越しとなったが、「きょうは暴風の中で、最後以外は全部パーで耐えられた。すごく成長できたと思います」と笑顔で額の汗を拭った。
505ヤードの1番パー4では豪打を披露して2オンに成功。多くの男子プロが苦戦した8番パー4(491ヤード)でも、「きょうはすごいアゲンストだったんですけど、2打目をピンと同じ距離のカラーまで運べた。距離の長いパー4でもパーを取れたことは、すごく自信になりました」と胸を張った。
今大会は予選落ちがなかったため、男子ツアーで初めて4日間を完走。「男子のトッププロたちを目の前で見ることができて、本当に勉強になりました。慣れない状況でも色んな人が声をかけてくださって、いい雰囲気で回れたこと、推薦をいただけたことに感謝したいです」。今後への大きな糧を得ることができた。
今後のツアー出場は未定だが、「目の前の試合をいかにいいスコアで回るかを追求します」と意気込む。9月には日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)のプロテスト第2次予選が控えている。男女の“二刀流プロ”を目指し、24歳が歩みを進めていく。
<ゴルフ情報ALBA Net>
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