入社前マナーはYouTubeで学ぶ時代? 利用者は少数派も「便利」と8割が評価
新しい会社への入社が決まると、何かと準備に追われ、慌ただしく時間を過ごすことになる人は多いだろう。特に仕事でのマナーや常識については、すでに持っている知識で何とかなるだろうと、予習・復習を後回しにしがちかもしれない。だが、時間がない中でも手軽に情報を得られる手段として、いまは「YouTube」を活用する人が増えている。どんな動画が見られているのだろうか。「YouTube」利用者が感じる利便性についての声を紹介しよう。
入社前に仕事でのマナーや常識をYouTubeで勉強した理由と、実際にためになった動画

NEXERとアートブレインズが3月、事前調査で「普段YouTubeを見る」と回答した全国の男女830人を対象に調査を行った。その結果を見ると、7.7%の人が「入社前に仕事でのマナーや常識をYouTubeで勉強したことがある」と回答している。
その理由を見てみると、「気軽に見られて身につけられるから(10代・女性)」、「社会マナーや会社での立ち振る舞いを間違えたくないため(20代・男性)」、「マナーが不安だったから付け焼き刃でも知ったほうがいいと思って(20代・女性)」、「基本的に何事も必要以上に石橋を叩いて渡るタイプなのでいろいろなものを参考にしたくて(40代・男性)」、「名刺の受け渡しの作法が曖昧だったため(40代・女性)」、「忘れているマナーがあるかもしれないから(50代・女性)」、という意見があった。事前に不安を解消しておくために、曖昧な部分を確認しておくという理由で利用する人が多いようだ。
さらに、「どんな動画がためになったか」という調査では、「マナー講師の方の動画(20代・男性)」、「礼儀を載せてくれている動画。(30代・男性)」、「ビジネスに関する基礎知識(30代・男性)」、「名刺の受け渡しの作法についての動画。(40代・女性)」、「有名なマナー講師の方のレッスン動画。(40代・男性)」、という意見が多かった。礼儀作法や基礎知識を調べたい内容によってその場で検索し、利用している人が多いようだ。だが、動画を通じて手軽に知識を得られるというのは、具体的にどのような点が便利なのか。
利用者はさまざまな理由で、YouTubeを活用することを便利と感じている

YouTubeでマナーや常識に関する情報を得ることが、どのような点で便利と感じたかを見てみよう。
まず、「動画で見られるため非常にわかりやすい(20代・男性)」、「YouTubeではさまざまな配信者がいるためわかりやすい動画を見つけやすく、本よりも動画のほうがわかりやすいため(20代・男性)」、「視覚的にわかりやすい(40代・男性)」、という動画ならではの視覚情報によるわかりやすさを求めて利用している声があった。
続いて、「周りの人に気軽に聞けないときに一人で調べて完結することができるから。(20代・女性)」、「多くの人が使うツールなのでとにかく検索しやすいし情報量が多いから。(40代・男性)」、というスムーズさや、情報量を求める声も。
さらに、「無料で情報が得られる(30代・男性)」、「すぐ無料で調べられる(40代・男性)」、という声も。本での学習や実際のマナー講師に学ぼうと思うとお金がかかるため、新しい会社に入るまでに引っ越しや、服の準備がある人の事情を考えると、金銭的負担を少しでも軽くできるメリットは大きいだろう。
自分の好きなときに、自分に合った情報が得られる「YouTube」。うまく活用することによって、入社前の心の負担は大きく軽減できそうだ。
出典:【株式会社アートブレインズ】
※サムネイル画像(Image:Proxima Studio / Shutterstock.com)
記事提供元:スマホライフPLUS
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