勝みなみ&吉田優利が暫定カットライン上で過ごす長い夜「祈ってます」
<シェブロン選手権 2日目◇25日◇ザ・クラブatカールトン・ウッズ(米テキサス州)◇6911ヤード・パー72>
早朝の霧の影響でスタート時間が1時間30分遅れたことにより、3組9人がプレーを終えることができず、メジャー今季初戦は連日の順延が決定した。65位タイまでが決勝ラウンドに進出するが、現在のカットラインはトータル2オーバー・暫定64位タイ。カットライン内でプレー中の選手が4人いて、再開後にどう動くかが注目のひとつだ。
午前組で回った勝みなみは、痛恨のダブルボギーフィニッシュ。トータル2オーバーでラウンドを終えた。第1ラウンドは「69」で回って日本勢最上位の10位につけていたが、前半15番でグリーン右の池につかまったのをきっかけに、大きく崩れた。
「(15番が)ちゃんと乗ってパーで収まっていればアンダーで回れていたと思う。本当にイヤなミスで、それで(ショットが)左右に曲がってしまった」。最終9番では右サイドに池、右ピンという状況に対してしっかりと左サイドを狙ったが、「緩んでこすっているので距離が足りなかった」と池に吸い込まれた。
後退した先週の3日目に話していたことと同様、“流れ”を手放してしまった。「許せないミスばかり出ちゃうとイメージが悪くなっちゃう。そこを修正したい」。納得いくショットの回数を増やすことができれば、いい波を作り出すことができると考えている。
3バーディ・4ボギー・2ダブルボギーの「77」で回り、ホールアウト時点では75位前後。予選通過は厳しい位置につけていて、「(予選通過は)全然、期待していない。でも練習はしようかなと思います。祈ってます。人の不幸を願うのはアレだけど…(カットラインライン)落ちてこい(笑)」と話していた。だが、午後組が伸ばしあぐねたことで暫定ラインが下りてきた。
一方、日没後の暗闇のなかでホールアウトした吉田優利も、2オーバーグループにつけている。61位から出た2日目はバーディが先行するも、9番、16番でボギー。最後は日没順延のホーンが鳴りながらも完走。1バーディ・2ボギーの「73」で回った。
「ギリギリって感じでした。どこに落ちたか分かるかな、くらいであまり見えていないです」というのが最終ホールの状況。「すごく惜しかった」とパーで終えて、安全圏に入ることができなかった。
「まだみんな終わっていない。あしたどうなるか分からないですけど、しっかり準備して、あした(プレー)したいなと思います」と、長い夜を過ごす。
日本勢で唯一、西村優菜がホールアウトできず。最終9番のティショットから再開する。8番でバーディを奪い、トータル3オーバー。最終9番でバーディを奪うことができれば、カットラインに滑り込むことになる。(文・笠井あかり)
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