全米『68』は光明か? 松山英樹が好スコアに戸惑い「信じていいのか…」
<全米オープン 最終日◇15日◇オークモントCC(ペンシルベニア州)◇7372ヤード・パー70>
「たまたま当たったって感じ。これを信じていいのかどうかは、まだ分からない。またあしたから練習して、これが本当かどうか確かめながらやっていきたい」
“世界一過酷な戦い”と称される「全米オープン」。トータル12オーバーで大会を終えた松山英樹は、手応えとともに自身への疑念も口にした。
初日は「74」、2日目は「73」と苦しみながらも、かろうじて予選を通過。3日目には「77」とさらにスコアを落とし、「すべてうまくいかなかったし、苦しかった」と振り返った。そして迎えた最終日、3バーディ・1ボギーの「68」と巻き返し、下位からリーダーボードを駆け上がった。
フェアウェイキープ率71%、パーオン率は78%とショット精度は高水準。「最後もフェアウェイに行ったし、捉えているところが多かった」と納得する部分もあるが、「この感じでやっていけばいいのか、いけないのか。そこも含めて練習したい」と言葉には慎重さがにじむ。
「もっと早い段階できょうのようなショットを打てる状態にしないといけないのに、なかなかそれができなかった。そういう状戦いがもう半年くらい続いている」
今年1月の開幕戦「ザ・セントリー」でいきなり勝利を挙げたが、そのあとはショットの違和感に悩まされ、トップ10入りは一度もない。かみ合わないゴルフに、松山自身も疑念の目を向けている。
それでも、「きょうは良かったと思います。最後のバーディを自信に変えて頑張りたい」と視線を前に向ける。すべては「優勝争いをしてからの話」と言い切る日本のエース。今回つかんだ感触は、果たして真実か。これからの結果でその答えを示す。
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