天国から地獄へ「まだそれが出るか…」 西村優菜は大きなミス一発で流れ急変
<シェブロン選手権 初日◇24日◇ザ・クラブatカールトン・ウッズ(米テキサス州)◇6911ヤード・パー72>
西村優菜は、いい流れで前半を回っていた。出だしこそいきなりのボギーを叩いたが、8メートルを決めた3番からは3連続バーディ。2アンダーで折り返し直前の9番に入ったが、そこでイヤな一発が出てしまった。
ややつま先下がりのフェアウェイからの2打目が、右サイドに構える池に消えた。「きょうはカットボールがあまりうまく打てていなかった。でも距離が微妙だったので打つしかなかったけれど、それを大きくミスしてしまった。最近出るミスではあるけれど、先週はなくて、今週もここまではなかった。うーん…。まだそれが出るか…」。結局4オン2パットのダブルボギーにしてしまった。
すると、これまでの流れが急変。10番ではティショットが右の林に入るなど4オン3パットのトリプルボギー、11番では左に曲げてボギーと、わずか3ホールで6つ落とした。「9番のセカンドからタイミングが難しくなってしまった。一発大きなミスが出るとまだ怖さもあるのかなという感じ」。スコアも16番を終えて5オーバーまで後退していた。
それでも要所でパッティングを決めて耐えると、17番から連続バーディフィニッシュ。「75」の3オーバーまで戻した。「一日を通してパッティングがすごく良かった。最後も距離があるのが入ってくれたので、あすにつなげられたら」。暫定92位タイからの巻き返しを狙うしかない。
昨年の終盤から不振が続き、今季も予選カットのない試合やマッチプレーを除く4試合すべてで予選落ちを喫している。先週の2日目終了時にも「自信を取り戻すためには結果がほしい」と話していたが、好成績が最高の良薬になるのは明らか。長いクラブをもたされるメジャー今季初戦は3年連続の出場だが、過去2年はともに週末行きを決めている。きっかけをつかみたい舞台でもある。
「(あすは)厳しい戦いになるけれど、しっかり伸ばせるように頑張りたい。パッティングが本当にいいので、それを生かせるゴルフがしたい」。バーディを7つ取れたことは好材料のひとつ。最後は力強い目で前を向いた。(文・笠井あかり)
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