シェブロン初出場の吉田優利&岩井千怜 優勝者恒例・池ダイブに本音も?
<シェブロン選手権 事前情報◇23日◇ザ・クラブatカールトン・ウッズ(米テキサス州)◇6911ヤード・パー72>
メジャー今季初戦に日本勢13人が出場する。メジャーという大舞台ながら、米ツアーはメンバー全員が出場権を獲得。その中で、吉田優利とルーキー・岩井千怜は大会初出場となる。
吉田はCMEグローブ・ポイントランキング59位での出場。「今年初めてのメジャー。しかも初出場なので、すごく楽しみにしている」。昨年、メジャー出場できたのは、米国で行われた予選会を通過して切符を得た「全米女子オープン」のみだった。
今季はここまでの4試合すべてで予選通過。「ショットが去年よりも安定していること、パッティングも自分が思った通りに打てているところ」が好調の要因だ。ルーキーイヤーとは異なる立場でメジャーの舞台に立てることに、充実感ものぞかせる。
水曜日は朝5時に起床。雷雲接近による約3時間の中断もありながら、なんとか18ホールを回った。6900ヤード超のセッティングに加えて、雨によって地面が柔らかくてランが出ない状況はかなりタフ。「長いです。ドライバーでいいショットを打って、なるべく短いクラブで(2打目を)打てたら」とコースの印象を語る。ロングアイアンで球の高さを出して打つ、ということもイメージしている。
そんな難セッティングでは、ショートゲームもカギを握る。「逃げるべきところや、攻められないところも出てくる。いいところに置いて寄せられたらと思うし、雨が降ったばかりで柔らかくて止まるので、うまく利用できたら」とリカバリー率6位の小技名人は見据える。
ロングヒッターの岩井も、「長いですね。風がアゲンストになると180ヤード残ったり、ピンポジションが奥になるとロングアイアンで攻めないといけないので難しい」と警戒する。さらに不安材料として、時差を伴う国内移動に悪天候が重なり、「思うような練習ができていない」ことを挙げる。米ルーキーにとっては何もかもが新鮮な経験。限られた時間を最大限に活用し、全力で調整を行っている。
優勝者が18番グリーン脇の池にダイブするのが恒例行事。実際に目にしたその“普通の池”に、二人はやや苦笑い。「できれば入りたくないです(笑)。だけど入るとしたら全力で入りたい」(吉田)、「もし勝ったら、気にならない。“やったー”って飛び込む」(岩井)と気持ちの準備はできている。そんな未来の光景を思い浮かべながら、上位争いを目指していく。(文・笠井あかり)
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