子どもの交通事故「7才は他の年齢に比べて遭いやすい」 「発生しやすい場所は自宅近辺」、にもかかわらず認識進まず

日中の気温が上がってきて、天気予報では早くも「夏日」という言葉も聞こえだした今日この頃。大人も子どもも活動しやすい季節になってきた。
外出の機会が増えたときこそ注意を払いたいのが交通事故。こくみん共済 coopは4月2日、子どもと交通安全にまつわる調査結果を発表した。
歩行中の交通事故の死傷者は、小学校に上がり行動範囲が広がる小学1年生、7才児が多いという事実を踏まえ、「7才の交通安全プロジェクト」を2019年から実施している同社。今回の調査では全国1500人の大人を対象に、子どもの交通安全の意識について調査した。
その中で、子どもの交通事故に関する事実についてどの程度知っているか尋ねたところ、例えば「子どもの交通事故の多くは飛び出しが原因」であることは、回答者の約8割が認識している一方、「7才は他の年齢に比べて、交通事故に遭いやすい年齢である」という事実については、知っている人は50.0%。7才の子どもを持つ人に限っても63.5%にとどまった。
また、子どもの交通事故が発生しやすい場所について、実は事故の多くは「自宅から500m以内」で発生している(※1「警視庁HP なくそう子どもの交通事故」)にもかかわらず、知らないと答えた人は全体の約6割に上った。同社は「“自宅の周りだから安心”“いつも通る道だから大丈夫”と思いがちですが、むしろそうした“慣れた環境”こそ、子どもにとっても気の緩みが生じやすい場所であり、子どもを見守る親たちは気をつけたい場所と言えるかもしれません」と注意を喚起している。
他にも「小学1年生の交通事故は、ひとり歩きの増える5月以降や日が落ちるのが早くなる秋の季節に多い」(※2「内閣府 特集『未就学児等及び高齢運転者の交通安全緊急対策について』」)、「子どもの交通事故の3件中2件が自転車に乗っているとき」(※3「子供の交通人身事故発生状況[令和6年中])についても、認識している人が全体の半数以下という結果だった。
こくみん共済 coopでは本年度、同プロジェクトの一環として、小学校の入学式直前となる4月4日を新たに「こども見守り活動の日」として記念日に制定した。同社では「この日を皮切りに、保護者やドライバー、学校関係者、地域が一体となって交通事故抑制に向けた意識を高め、みんなで助けあい、豊かで安心できる社会づくりに向けて活動する」としている。
記事提供元:オーヴォ(OvO)
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