今週もトップ10に3人「早く勝ちたいけど…」 地元熊本勢のルーキー荒木優奈は“同期旋風”に刺激
<KKT杯バンテリンレディス 初日◇18日◇熊本空港カントリークラブ(熊本県)◇6565ヤード・パー72>
先週の「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」で優勝争いを繰り広げた中村心と入谷響。17日まで行われたステップ・アップ・ツアー「フンドーキンレディース」で優勝した水木春花と、今季の女子ツアーは、昨年のプロテストを突破したルーキーたちの活躍ぶりが目立つ。
そして今週も、初日に首位のひとりに名を連ねたのが地元・熊本県玉名市出身のルーキー・荒木優奈。「(熊本空港CCは)ジュニアの大会がよくあったので、定期的に回っていました。(グリーンの)感覚とタッチが合いますね」と“地の利”も生かし、5バーディでボギーなしの会心のラウンドだった。
3アンダーで迎えたあがり2ホールで、トップグループに駆け込んだ。17番パー4は、奥のカラー8ヤードからパターでの3打目がカップイン。そして18番パー5は残り58ヤードからの3打目を1.5メートルにつけ、連続バーディで締めくくった。ピンチも「きょうは本当に助けられた」というパターでしのぎ、無傷でクラブハウスに戻ることができた。
「ホテルに泊まっても結局30分くらいはかかるし、それなら家で」と、会場から車で1時間ほどの自宅から通勤している。最大のメリットを聞くと「自分のベッドです」とニコリ。最高のリラックス空間で、試合への力をチャージしている。「地元の方に応援に来ていただいたり、去年が散々だったのでリベンジしたいと思っていた。ずっと楽しみにしていました」。アマチュアとして出場した昨年大会は、2日間で12オーバーを叩き予選落ち。その借りを返すどころか、地元Vまで見えている。
先週の同期の活躍も、しっかりと目に焼き付けた。「配信を見ていて『ひゃ~、すごい』ってなってました。心ちゃんか響ちゃんが勝つと思っていました」。荒木自身は、同期のなかでの“レギュラー優勝一番乗り”については、「早く勝ちたいけど、そこまで誰が一番とは思ってない。調子がいい時に、今年中に初優勝を挙げられたら」と冷静だが、周囲の活躍はもちろん刺激になっている。
高校は宮崎県の日章学園高に進んだが、小中学校時代には今は米国で活躍する竹田麗央とも一緒にプレーし腕を磨くなど、やはり熊本は自分のゴルフの基礎を作った場所だ。「せっかく地元でいいスタートが切れたので、優勝で恩返しするのが一番かなと思います」。1打差の4位タイに徳永歩、2打差の9位タイに吉田鈴がつけるなど、今週もルーキー旋風の予感もする。だが、ここで負けるわけにはいかない。
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