「+」から始まり末尾が「0110」の電話番号からの着信は危険? 着信拒否するには?
現在横行している、警察官を名乗る特殊詐欺電話。その電話番号の特徴は「+」から始まり、末尾が「0110」の電話番号であること。さらに詐欺グループは、実在する警察署の番号を偽装し、「口座凍結」「すでに捕まった容疑者の共犯者」などと脅して現金を送金するよう要求するという手口が確認されています。

こうした詐欺では発信番号偽装の仕組みを悪用しているものとみられ、末尾「0110」の番号を表示させて警察になりすまし、被害者を騙そうとしています。
海外からの詐欺電話の代表的な手口の1つが「末尾が0110」となりつつあるため、「+」から始まり末尾が「0110」の着信には注意が必要といえるでしょう。
ではこうした危険な電話を着信拒否することはできないのでしょうか。具体的に見ていきましょう。
詐欺グループが警察を騙る際に述べる内容の例

詐欺犯が警察や公式機関を装って現金をだまし取る際には、末尾が0110で終わる電話番号からターゲットに電話をし、以下のような内容を伝えるといわれています。
・「あなた名義の携帯電話が契約されている」
・「あなた名義の銀行口座に被害者が入金している」
・「あなたは事件の共犯者になっている」
たとえば「あなたは事件の共犯者になっている。逮捕されないためには保釈金を支払う必要がある」などとターゲットに伝え、「保釈金」の名目で金銭をだまし取る手口などが存在します。
なお、これらの詐欺グループは、SNSアカウントでのビデオ通話を求め、偽の警察手帳のようなものを見せて信用させようとすることもあります。
怪しいと思ったら「実際の警察署に相談」
実際の警察が電話で現金やキャッシュカードを要求することは絶対にありません。そのため電話の内容を「怪しい」と感じた際には、名前、所属、内線番号を確認し、実際の警察署に電話をかけ直して確認・相談することが重要です。
なお「着信があった電話番号そのもの」に折り返し電話をするのはNGです。前述の通り、詐欺グループは巧妙にビデオ通話などを通じて警察手帳を提示するなど、さまざまな手口を使ってくるためです。
「+」から始まり末尾が「0110」の電話番号を着信拒否するには?
詐欺に遭わないために、「0110」からの電話番号を着信拒否してしまうのもひとつの手です。着信拒否する方法をいくつかご紹介します。
通信会社の迷惑電話のブロック機能を使う場合

たとえばKDDIでは、月額330円で、特殊詐欺にも対応している迷惑電話ブロックサービス「迷惑電話自動ブロック」が利用可能。NTTも「迷惑電話おことわりサービス」というサービスを提供していますが、こちらは番号を登録する必要があるため、同じ国際電話番号から何度も迷惑電話が掛かってくるような場合にはおすすめです。
国際電話の利用休止申請を行うのも一案

固定電話やひかり電話の場合、「国際電話不取扱受付センター」への申請で、国際電話の利用停止手続きを取ることが可能。国際電話サービス自体の利用休止が可能となるため、固定電話迷惑電話が急減します。
ただし、これはあくまで固定電話やひかり電話に対する措置なので、スマホの場合はアプリを使って国際電話をブロックすることをおすすめします。
【Android】アプリ『Call Blacklist』を使った対処法

Androidユーザーには『Calls Blacklist』というアプリがおすすめです。このアプリでは特定番号や国別コード(例:「+1」で北米全域)ごとに着信拒否設定が可能です。また、自動スケジュール機能もあり、時間帯ごとにブロック設定もできます。
【iPhone】アプリ『Whoscall』を使った対処法

iPhoneユーザーには『Whoscall』というアプリがおすすめ。このアプリは迷惑電話データベースと連携し、不審な番号からの着信時に警告表示や自動ブロック機能が備えられています。有料版ではさらに詳細な識別機能も利用できるため、安全性を高めたい場合におすすめです。
記事提供元:スマホライフPLUS
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