“おじいちゃん先生”こと画家YouTuber・柴崎春通がAI生成の絵を講評 「AIの絵にはリズムがない」
画家YouTuberの「柴崎春通」(登録者数190万人)がAI生成の絵について私見を述べました。
AIの生成した絵画にコメント「絵はデザイン」「絵を描いた方がAIに指令すれば随分補完できるかと思う」
現在77歳の水彩画家・柴崎春通は、YouTubeチャンネルで自身が絵を描く様子や、描き方講座などを投稿。クレヨンや色鉛筆など、誰もが使ったことのある画材でハイクオリティな作品を描くことで有名です。穏やかで品のある性格が多くの人々に愛されており、“おじいちゃん先生”というあだ名でも親しまれています。
そんな柴崎は今回、AIエンジニアで2023年の東京都知事選挙にも立候補した「安野貴博」(同5.6万人)の動画に出演。「AIアートの現状と可能性」について私見を述べました。
安野は、柴崎の画風を参考にしてAIで生成したという絵を紹介。柴崎は、「補色っていう関係で絵を描いている」などと作画について解説した後、「よく描けていて本当にびっくり」と率直にコメントします。しかし「絵はデザイン」だと述べる柴崎は、全体としての一体感が足りないといい、「デザインという方向のセンスがまだない」と講評します。柴崎は、水彩画特有の「紙の白」を残す大切さを解説し、白い部分がほとんど残されていないAIの絵に対し「水彩画の価値というものがまだ若干学んでないのかな」とコメントしつつ、「絵を描いた方がAIに指令すれば随分補完できるかと思うんですよね」とも述べました。
「順番をつけてあげるともっとリズムが見える」
猫とその周囲に花を描いた作品に対しては、絵の中に登場する一つ一つのパーツは褒めつつ「絵っていうのは強弱とか大小ですから」と、花の大きさがどれも同じで、等間隔に並んでいる点を指摘。「順番をつけてあげるともっとリズムが見えてきて(いいと思う)」と、画家ならではの視点でアドバイスをしました。
コメント欄には「AIはぱっと見綺麗で技術があることをアピールするために描いてる中、柴崎先生は見る人に楽しいを与えるためにはって価値観が指摘に出てて好きだなぁ」「普通ならAIにはいい絵は描けないって言いそうなものですが、こうすればAIにも描けそうって言うのがすごいですね」といった声が寄せられています。

記事提供元:YouTubeニュース | ユーチュラ
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