パトロン大熱狂! デシャンボーがマキロイとの直接対決を歓迎「ものすごいことになる」
<マスターズ 3日目◇12日◇オーガスタ・ナショナルGC(米ジョージア州)◇7555ヤード・パー72>
ムービングデーに2つのイーグルを奪ってパトロン(ギャラリー)の大歓声を引き出したローリー・マキロイ(北アイルランド)。その盛り上がりに負けじと、最終18番ではブライソン・デシャンボー(米国)がスタンディングオベーションを受けた。
ティショットを左のバンカーに入れたが、残り176ヤードからグリーン左エッジにオン。ここから16ヤードをパターで打ち、見事にラインに乗ってカップインした。その瞬間、大観衆が立ち上がり拍手喝采。デシャンボーは力強く右手を握りしめた。
15番パー5ではグリーン左から1.5メートルに寄せてバーディ。16番パー3では1.2メートルにつけるショットでスコアを伸ばした。上がり4ホールで3バーディを奪い、「69」でホールアウト。単独首位のマキロイとは2打差で、十分に射程圏だ。
デシャンボーは「いつもリーダーボードを見ている」と、前を行くマキロイのプレーを確認していたという。「ローリーがいいプレーをしているのは分かっていた。どうしても最終組でプレーしたかったから、終盤に伸ばせて良かった」と追い上げに胸を張った。
LIVゴルフを主戦場とするデシャンボーにとって、年4回のメジャー大会は、世界トップランカーたちと直接対峙できる貴重な舞台だ。昨年のマスターズでは首位で決勝を迎えながら、週末に崩れて優勝を逃したが、同年の「全米オープン」では3日目にトップに立ち、最終日にはマキロイの猛追を1打差でかわして2度目の栄冠を手にした。
2011年、最終日に失速してメジャー初優勝を逃したマキロイの悲願達成を願うファンも多いが、デシャンボーもYouTubeチャンネルで絶大な人気を誇る米国のスター。オーガスタのパトロンの声援を二分する2人が、最終日最終組で直接対決に臨む。
「僕たちはお互い、本当に勝ちたいと思っている。後ろには他にもたくさんの素晴らしい選手がいるし、パトロンの声援がものすごいことになると思うと、ワクワクする」と気持ちを高ぶらせた。
「今夜はジェームズ・ボンドの映画でも見てリラックスするよ」と言い残し、練習場へ直行。日没になっても、ただひとりショットを打ち続けて最終日に備えた。
<ゴルフ情報ALBA Net>
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