藤本技工の軟鉄アイアンを愛する生源寺龍憲が初V フェースだけノーメッキ【勝者のギア】
「東建ホームメイトカップ」が悪天候のため54ホール短縮競技となり、26歳の生源寺龍憲がツアー初優勝を飾った。昨季パーオン率2位を誇った彼のセッティングの詳細について、本人に直撃取材した。
ドライバーは男子プロにしてはやさしい『パラダイム Ai SMOKE MAX D』。しっかりつかまって高弾道が打てるモデルだが、なぜこれを選んだのだろうか?
「一番はつかまりの良さです。プロは小型ヘッドを好みますが、楽につかまってくれるのがいい。基本的に逃げている顔が好きじゃないんです。スイング中はローテーションを入れて振りたくない。つかまったフェードを打つためには、ヘッドでつかまえたいんです」
ドライバーのシャフトは『ベンタスブラック』を採用。3Wと19度の『APEX UW』にも挿しているモデルだ。「シャフトが無駄な動きをしないので、使っていますね」。
アイアンはあまりツアーでは見られない『FG 101CB フォージド』(5~7I)、『FG 101MB フォージド』(8I~PW)を使用している。国内アイアン製造発祥の地・兵庫県市川町でゴルフクラブを製造する、知る人ぞ知る老舗メーカー藤本技工の軟鉄鍛造アイアンだ。
「打感がすごくソフトで気に入っているんです。しっかり球がフェースに引っ付いてくれる感覚があります。それに、操作性がすごく高いでんす。意図的に弾道をコントロールできる感じがします」
特にフェースにはこだわりを持っている。「フェースだけノーメッキにしてもらっています。今までは全体がノーメッキでしたが、どんどんサビついて汚れちゃうので……やっぱりフェースがノーメッキの方が、ラフではつかまって喰いついてくれる感覚がありますね。フライヤーしない感覚もあります」。
5~7Iはキャビティの『FG 101CB フォージド』、8I~PWはマッスルバックの『FG 101MB フォージド』のコンボだが、顔の流れは同じ形状に仕上げられているという。
「ヘッド自体の顔の流れはそれほど変わらないように作られています。僕の顔の好みは四角っぽい顔なんです。ヒール側を高くて三角じゃない顔。トゥ側とヒール側が同じ高さに見えると四角に見える。ローテーションせずに真っすぐ振れるイメージで、ラインが出せますね。ネック側に懐があるので、それでつかまり感を出している感じです」
昔から藤本技工のアイアンをこよなく愛する生源寺。正確無比なショットと軟鉄鍛造のアイアンを武器に、見事ツアー初優勝を勝ち取った。
【生源寺龍憲のギアセッティング 】
1W:キャロウェイ パラダイム Ai SMOKE MAX D(9度/ベンタスブラック 6X)
3W:キャロウェイ パラダイム(15度/ベンタスブラック 8X)
3U:キャロウェイ APEX UW(19度/ベンタスブラック 8X)
4U:ダンロップ スリクソンZX (N.S.PRO モーダス3 GOST)
5I~7I:藤本技工 FG 101CB フォージド(N.S.PRO モーダス3 システム3 X )
8I~PW:藤本技工 FG 101MB フォージド(N.S.PRO モーダス3 システム3 X)
50・56・60度:藤本技工 FG 101TW(N.S.PRO モーダス3 ウェッジ125 X)
PT:オデッセイ ホワイトホットOG #7CH
BALL:ダンロップ スリクソン Z-STAR ♦︎
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