新米パパ・片岡尚之が「64」で上位浮上 “ノーボギー記録”狙うも…「あと50センチ飛んでいれば」
<東建ホームメイトカップ 2日目◇11日◇東建多度カントリークラブ・名古屋 (三重県)◇7069ヤード・パー71>
ツアー通算1勝の片岡尚之は、今年の2月に第一子が誕生。パパになってから初の試合に挑んでいる。4位タイで迎えた2日目は1イーグル・5バーディ・1ボギーの「65」をマークし、トータル11アンダー・暫定2位でホールアウトした。
スコアを伸ばせた要因は前日の課題となったティショットだった。「(初日が)終わったあとの練習で少し修正ができて、きょうはいい感覚でした」とダウンスイングからインパクトにかけて手元が体から離れてしまう動きをコーチの谷将貴氏とともに改善。「調子が悪くなると出てくる癖だとわかった。すぐによくなるとは思わなかったので、よかったです」と好スコアにつなげた。
昨季はトップ10入りが5月の「中日クラウンズ」と、最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」での2位を含めた4回。賞金ランキングは15位で終えた。「毎年思っていることだけど、2勝目を早く挙げたい」と2021年の「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」以来の優勝を狙っている。
初日からこの日の11番まではボギーなしでプレー。「途中までは今シーズン(全試合)ノーボギーでいけるかなと思ったんですけど…」と冗談を言って報道陣の笑いを誘った。続く12番パー5で「セカンドを狙ったらめちゃくちゃいい感じでしたが、(グリーン)手前のバンカーの顎に刺さってしまって。あと50センチ飛んでいればイーグルチャンスだった…。油断したらボギーになりました」。“大記録”が早々に途絶えてしまい、苦笑いを浮かべた。
一家の大黒柱になって迎えた新シーズン。「より一層頑張りたい気持ちは増えましたし、結果で恩返しがしたいです」と気持ちが引き締まる。家族は実家に帰省し、「たまにしか会えていない…」という。申し訳なさそうに「のびのびとゴルフさせてもらっています」と恐縮した様子を見せた。家族のためにも、この開幕戦でツアー2勝目を飾りたい。(文・高木彩音)
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