マスターズ引退表明も初日「74」 “鉄人”ベルンハルト・ランガーの93年のスイングがダウンブローの参考になる!【プロコーチが解説】
マスターズで2度の優勝に輝いたベルンハルト・ランガー(ドイツ)だが、「コースが長くなり過ぎた」と今年限りでマスターズからの引退を表明。ただ、初日は1バーディ・3ボギーの「74」で51位タイと“鉄人”っぷりを見せている。そんなランガーの1993年、2度目のマスターズを制したときのスイングを見ると現代でも参考になるポイントがあった。プロコーチ奥嶋誠昭氏が解説する。
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超狭いスタンス幅で構えて、体重移動よりも回転重視で振っているのがランガ―のスイングの特徴です。絶対に曲がらないスイングと言えます。右ツマ先は閉じて、左ツマ先を開いて構えているので、左サイドが回りやすいはずです。スタンスは狭いですが、テークバックで右足にしっかり乗ってます。スイング中も右股関節の上で回っているため、一切軸がブレません。
ややハンドファーストのアドレスで左肩、手元、ボールが斜めに一直線になって構えるのも特徴的。インパクトでもロフトが立つから、ある程度飛距離を出せるのだと思います。
ランガーも当時の海外プロと同じで、ややタテ振りで振っていますね。インパクトで体が浮きやすいですが、右腰を高い位置にキープすることでダウンブローの強い打球が打てるんですね。アイアンでも正確なショットが打てると思います。
彼のスイングをマネするならば、ダウンスイングでの右腰の高さに注目しましょう。右腰が下がるとダフリ・あおり打ちになってしまう。右腰を高い位置でキープできると、右股関節の上で回りながら、彼のように強い球が打てると思いますよ。
■ベルンハルト・ランガー
1957年生まれ、ドイツ出身。ドイツ人初のメジャーチャンピオン。欧州ツアー通算42勝で、世界ランキング発足後初の世界ランキング1位に。米国シニ アツアー史上最多の47勝
■解説・奥嶋誠昭
おくしま・ともあき/ 1980年生まれ、神奈川県出身。2018年からツアープロコーチとなり、日本のトップ選手を多数指導。レジェンドゴルファーのスイングにも精通
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<ゴルフ情報ALBA Net>
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