現役選手達が語る筋力トレーニングの必要性に土田晃之「めちゃくちゃいい話」『Lemino Football』第19話

『Lemino Football』
第19回は、インターナショナルマッチ−ウィーク。ゲストに戸田和幸と安田理大を迎えて、Lemino Footballが半年間かけて取材をしたヨーロッパで活躍する15人の選手のインタビューを一気に紹介。口々に「ワールドカップ優勝」を語る選手たちが、次世代へのアドバイスとして「心技体」に分けて、具体的なアドバイスをしてくれている。フットボール関係者、指導者、フットボーラーを目指す少年少女必見の内容だ。
「心技体」の「体」について、インタビューを総復習
Lemino Footballが半年間かけて取材をしたヨーロッパで活躍する15人の選手のインタビューを「心技体」に分けて一気に振り返る。まずは「体」についての振り返りだ。板倉滉はオランダに来て「あ、勝てない」と思い、そこから筋力トレーニングに取り組んだと語った。そして、戦える体を作っていかなければいけないと感じたとも明かした。
町野修斗は「スカウティングから違う」として、「後ろ(ディフェンダー)も全部、身長が195cmとか、190cmとかが当たり前なんで」と選手が軒並み高身長で圧倒されたことを振り返る。そして、筋力トレーニングは身長が伸びないからやらないという風潮があったが、高校生くらいから筋力トレーニングに力を入れてもいいかもしれないと思うようになったと明かした。
瀬古歩夢は、軸が弱かったら倒れるために体幹が大事だと思っているとコメント。そして体幹の部分のトレーニングは幼い頃からやっておいた方がいいと語った。南野拓実はコンスタントに筋力トレーニングを続けて体を作っておくのはすごく重要だと考えてると語った。町田浩樹も、ヨーロッパのディフェンダーは19cm超えで動けてパスを出せる選手がたくさんいるため、体格的なところは少なからず必要だとコメント。ディフェンダーは絶対に筋力トレーニングをした方がいいと語った。
古橋亨梧は動かなくなったり体が重くなるのが怖くて筋力トレーニングはあまりやっていないと打ち明けた。「だったら技術を頑張って高めてそういうところで勝負したいなって思っています」とコメント。チームでやると決めたトレーニングだけして、あとはジョギングやシュート練習をしていると語った。旗手怜央は常に「何のためにこれをやるのか?」という意識を持つようにしていて、絶対になんとなくでトレーニングはしないと言う。なんとなくトレーニングをやっている選手と何故このトレーニングをやるのかを把握している選手では効果が違うのだと語った。
浅野拓磨は、日本人としての骨格の限界はどうしてもあるとコメント。トレーニングをしたからと言ってヨーロッパ人のような体にはなれないが、試合で勝つことはできると言う。食事や睡眠や体のケアで自分の中の限界を目指し続けることができ、自分に必要なトレーニングは何かを考えることが大事だと語った。菅原由勢は、自身がエムバペのように早くなることは難しいが、時速33キロを時速33.5キロにすることは可能だとコメント。「そこに対するアプローチは確実にした方がいい」と語った。
このインタビューを見たスタジオの安田理大は、自身もヨーロッパに行った際にパワーの足りなさを痛感したと語る。そして「もっと準備していけばよかった」と後悔したことを明かした。戸田和幸は骨格や筋肉の違いがどうしてもあるが、日本人選手の体はどんどんレベルが上がってきているとコメント。土田晃之は世界のトップで活躍している選手がこういう発信をしてくれることが大切だと言う。サッカー選手を目指す子どもたちが「だったらこうしよう」「ああしよう」と考えるきっかけになるとして「めちゃめちゃいい話ですね」とインタビューの重要性を語った。
【制作・編集:All About編集部】
記事提供元:Lemino ニュース
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