夕方に階段の昇り降りをするだけで“眠くなりにくい体”が作れる!【ゴルフ帰りの居眠り運転予防】
運動後、つまりゴルフ帰りの運転中に眠くなるのは、細胞活動の影響であることが近年の研究で分かってきた。こうした運動後の眠気には、ガムを噛んだり、頬を叩いたりという方法では効果がなく、眠気はなくならない。事前に仮眠をとることが一番の解決策ではあるが、それ以外にも眠気を軽減する方法があると、睡眠指導の専門家・菅原洋平さんはいう。
「眠気は我慢するもの」「眠気を我慢できなくなってから、パーキングエリアで寝ればいい」などと考えている人はいないでしょうか。運動後の眠気は必ず起きますし、デスクワーク中の眠気と異なり、ガムを噛んでも頬を叩いても、運動後の眠気には効果はありません。
ですから、そうなる前に仮眠をとって眠気を起こさないようにするのが一番の解決法ですが、併せて行うことによって、眠気を軽減できる方法を紹介します。
まずひとつ目。私の患者さんにも、ゴルフの帰りに眠くなって困るという方が多くいます。大抵の場合は、ラウンド前日に早起きする対策で乗り切ってもらっています。人にはメラトニンが作るリズムというのがあり、朝起きて光を浴びてから16時間後に眠気がくるしくみが備わっています。それを利用するのです。いつもより早く起きることによって夜眠くなる時間も早まります。前日からメラトニンリズムを合わせておくことで、ラウンド当日とのギャップを少なくしておくのです。
ふたつ目は、普段から夕方眠くなりにくい体を作っておくことです。日頃あまり運動せず週末だけゴルフに行く人は、細胞活動が停止する仕組みが働きやすく、ラウンド後、急激に眠くなりやすいものです。そこで、夕方に歩いたり階段を昇ったりする程度の軽い運動を習慣づけましょう。本来夕方は深部体温が一番高く、眠くなりにくい時間帯です。夕方の運動で体温が上がるようになれば、眠気が起きにくくなります。
■前日から早起きしてラウンド当日とのギャップを減らす!
人にはメラトニンが作るリズムがあり、朝起きて光を浴びてから16時間後に眠気がくる。ゴルフの当日だけ早起きするのではなく、前日に早起きを体験しておくと当日いつもと違う時間帯に眠くなるギャップが少なくなる。ラウンド前夜に寝る時間も早くなり、当日の朝は比較的ラクに起きられる。
■夕方に体温が高くなる体を作っておこう
日頃運動不足のゴルファーは、疲労回復能力が低く、ラウンド後に眠くなりやすい。そこで、夕方に体温を上げる運動をしてその時間帯に眠くなりにくい体を作っておくといい。最低スクワット10回を起床 11時間後の夕方、週4回以上行おう。3週間程度でラウンド後に眠くなりにくい体を作れる。
【解説】
菅原洋平(作業療法士)
国際医療福祉大学卒業。アクティブスリープ指導士養成講座主宰。東京都千代田区のベスクリニックで薬に頼らない睡眠外来を担当。生体リズムや脳の仕組みを使った人材開発も手がけている。『あなたの人生を変える睡眠の法則2.0』など著書多数。
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