コーチとタッグで初V好機 濱田茉優は5年越しの逃げ切りへ「全部を受け入れて」
<北海道meijiカップ 2日目◇3日◇札幌国際カントリークラブ 島松コース(北海道)◇6568ヤード・パー72>
プロ10年目の28歳、濱田茉優が初優勝に王手をかけた。後続に1打差をつける単独首位。2019年「NEC軽井沢72ゴルフ」以来となる最終日首位の位置から、逃げ切りを図る。
初日「70」とすると、2日目は8バーディ・1ボギーの「65」で浮上した。「セカンドショットがすごく良かった。全体的にも良かった」とこの2日間のパーオン率は全体1位の80%(29/36)。そこにパットをかみ合わせ、バーディを量産した。
コースを歩く隣には、心強い存在もいる。コーチの井上忠久氏がキャディを務め、課題を確認し合いながら一打一打を重ねている。自身の悪いクセは大きめの番手を持ってしまいがちなこと。「大きい番手で合わせる動きをしてしまうのがクセ。コーチが『下の番手でもいくのでは?』と背中を押してくれます」。今季はすでに4回ほどバッグを預けていて、信頼を置くのは言うまでもない。
2015年のプロテストに合格。トップ10に3度入った18年に初シードを獲得した。19年には初めて単独首位で最終日を迎えたが、1打リードを守り切れず3位で終えている。
22年にシードを喪失するも、昨年はメルセデス・ランキング50位に入って返り咲き。悲願の初優勝を目指して10年目に突入したが、今季はここまで18試合に出場して最高位は「アース・モンダミンカップ」の10位タイ、予選落ちは13回(1試合は棄権)と苦しい時間を過ごしてきた。
「結果を見ての通り、評価は良くない。変えようと違う練習をしてみたり、というのはちょいちょいやっている。流れを逃すようなゴルフをしていたので…」と最近はアプローチとパッティングに注力。そして、好機が訪れた。
最終日最終組も5年ぶり3度目のこと。「(初優勝を)意識しないといったらウソになる。全部を受け入れていいゴルフができれば。コーチもいて一人よりは心強いです」。二人三脚で力を合わせて殻を破り、初タイトルをつかみ取りたい。(文・笠井あかり)
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