ジョン・ウーによる新たなアプローチ 全編セリフなしの復讐劇 「サイレントナイト」入場者特典

2025年4月11日より劇場公開される、ジョン・ウー監督最新作「サイレントナイト」で、入場者プレゼントとしてクリスマスカードが配布されることが決まった。きらびやかなゴールドの文字で描かれた「MERRY CHIRISTMAS」の文字と、鬼の形相で銃を構え復讐に燃えるジョエル・キナマンとのコントラストが印象的なクリスマスカードとなっている。

「サイレントナイト」の監督を務めているのは、「男たちの挽歌」などを手掛けたアクション映画界の名匠であるジョン・ウー。声を失った男の復讐劇のため全編セリフはない。「ジョン・ウィック」シリーズの製作陣らとタッグを組み、ひたすらアクションと映像の力だけで観客を魅了する手腕を見せる。「スーサイド・スクワッド」シリーズ、「ラン・オールナイト」などで知られるジョエル・キナマンが、息子を殺された男の壮絶な悲しみと怒りをスクリーンに焼き付けている。
セリフのない映画という新しいアプローチを試みているジョン・ウーは、脚本について「驚きが詰まっていた。それが、この作品を引き受けた大きな理由のひとつだ」と語る。これまでとは一線を画したプロジェクトでハリウッド映画に復帰し、メキシコでの撮影を通して壮大な作品に取り組んだ。「セリフのない映画を作るのはとても難しい。考えなければいけないことが普通の映画よりも多いし、何よりも視覚的な表現で物語を伝えなければならないから新しい撮影スタイルを模索する必要があった。音と映像を駆使し、言葉ではなく映像で語るんだ。これは決して簡単な作業ではない」と明かしている。
アクション映画の分野でレジェンドとも言える存在のジョン・ウーだが、常に自らを刷新し続ける意欲を持ち続けている。そんな彼が、長年携わってきたアクションというジャンルに新たな挑戦を持ち込んだ。「基本的にアクションのスタイルは変わらない。スタイリッシュで興奮するものであるべきだ。でも、今回は何か違うものを作ろうと考えた。よりストリートファイトのような感覚を取り入れたんだ。観客がパンチの衝撃やキャラクターの怒りをリアルに感じられるようにね。映画にはセリフがないから、すべてをビジュアルで語る必要がある。戦いのシーンだけでなく、音やパンチの衝撃、さらにはカーチェイスまで、すべてを観客に情報を伝えるための新しい“言語”として使っているつもりだ」という。轟音の響き渡る銃撃戦や手に汗握るカーチェイスなどが展開される、ノンストップのハード・リベンジ・アクションでありながら、セリフを一切排除し無声映画として仕上げたジョン・ウーの手腕が発揮された作品となっている。

【作品情報】
サイレントナイト
2025年4月11日(金)より、新宿バルト9ほか全国公開
配給:クロックワークス
©2023 Silent Night Productions, Inc. All Rights Reserved
記事提供元:映画スクエア
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