革新的研究:アシルセラミドが多重層リポソームの安定性を向上
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イチオシスト:イチオシ編集部 旬ニュース担当
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アシルセラミドが、乳化剤を含む製剤で不安定になりがちな多重層リポソームの構造を大きく改善しました。
研究概要
研究対象:アシルセラミド効果:多重層リポソームの安定性向上
期待される応用:化粧品や医薬品などの多様な剤形への利用
研究発表イベント:第75回コロイドおよび界面化学討論会
日程:2024年9月17日から20日
参考URL:https://www.noevir.co.jp/about/
リポソームとは
リポソームの基本構造は、リン脂質の二重膜から成る微小な球体です。その構造は細胞膜や角層ラメラ構造に類似しており、そのため、肌への浸透性や保湿性が高いとされています。特に多重層リポソームは、通常のリポソームよりも高い効果が期待されるため化粧品などに利用されていますが、製剤の安定性の問題が指摘されてきました。アシルセラミドの役割
ノエビアグループがこのたび明らかにしたのは、アシルセラミドが多重層リポソームの膜構造を安定化させるという事実です。複数のセラミドを配合した際のリポソーム構造についての研究では、アシルセラミドが脂質二重膜の膜数を増やすと共に、多重層リポソームの割合を高めることが確認されました。この結果は、多重層リポソームを使用した製品の安定性と効果の向上に直結するため、非常に重要な発見です。今後の展望
今回の研究成果は、アシルセラミドを活用した新たな化粧品や健康関連商品の開発に繋がることが期待されています。また、ノエビアグループは今後も「自然を科学する」を理念に、植物研究やリポソーム技術のさらなる進化を通じて、消費者のQOL向上に貢献する製品の開発を進めていく予定です。関連リンク
ノエビアのこだわり: https://www.noevir.co.jp/about/記事提供元:prenew 最新のニュース一覧
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