岩井姉妹がそろって米国で“今季初”の予選通過 ポイント獲得も千怜「安心感は全然ない」
<フォード選手権 2日目◇28日◇ワールウインドGC(アリゾナ州)◇6661ヤード・パー72>
そろって米国ツアーでは今季初となる予選通過を果たした姉・明愛、妹・千怜の岩井姉妹。明愛は首位と5打差のトータル9アンダーと優勝争いもうかがう位置につけている。2日目に「66」を記録した千怜は、トータル5アンダー・46位タイで週末行きを手繰り寄せた。
2人にとって、この試合が米国での今季3試合目。この前に出て、明愛が2位になった「ホンダLPGAタイランド」は予選カットがない4日間大会だった。今季初戦になった「ファウンダーズカップ」はそろって決勝進出を逃していたため、ここが初の予選通過となる。
きょうは午後組でプレーした明愛は、前日の午後に回っていた千怜から「(グリーンが)速かったよ」というアドバイスを生かした。「キャディさんからも言われていたし、そういう頭になってましたね」。パット数は『30』ながら、6つのバーディを奪った。
タイではあと一歩で優勝を逃した。千怜は、国内ツアー開幕戦で優勝もしているだけに、期する思いもある。爆発力は折り紙つきなだけに、あとは「硬さがある。フェアウェイも硬いし、グリーンまで近づくとより難しい」というコースでビッグスコアをたたき出したい。
一方の千怜は、「そうですね。前半2つしか取れず、大丈夫かなと不安もあったけど、耐えていれば絶対にチャンスがくると信じてました」と、会心のラウンドを振り返る。当初、目標にしていた「67」を一打上回る結果に、「できるとは思ってなかったけど、一生懸命やってたら…なんかできました」と、気分も軽い。
タイでの試合は主催者推薦での出場で、規定によりポイントが得られなかった。ここでようやく初めてポイントが加算される。リシャッフルを突破しないと、優先出場順位も変わってしまう立場だけに、少しでも多くのポイントを手にしたい。千怜が「安心感は全然ない」というのも、それが理由だ。
とはいえ、2人そろって、決勝ラウンドで意識するのは「楽しむ」という部分。その先にいい結果が待っていると信じていく。
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