「レアアース」徹底取材!加藤浩次「研究者の皆さんの努力が早く報わることを願います」:NIPPONテクノロジー
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イチオシスト:イチオシ編集部 旬ニュース担当
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3月23日(日)夜9時からは「NIPPONテクノロジー2025~ミライを変える”最先端”に挑む人々~」を放送!
▲左から古旗笑佳アナウンサー、八木ひとみ、加藤浩次、奥平和行(日本経済新聞 編集委員)
【動画】加藤浩次が「レアアース」を深掘り「いまからサイエンス」
世界に大きな影響を与えている日本のテクノロジーを支えているのが、さまざまな企業で働く「人の力」。番組では、「レアアース」「海藻養殖」「スキンケア・テクノロジー」「光格子時計」と、各分野で最先端を走る“日本の科学技術”とそこに携わる開発者・技術者たちを直撃取材。加藤浩次が、未来を変える日本企業の底力に迫る。
「テレ東プラス」は、収録後の加藤浩次、八木ひとみ、古旗笑佳アナウンサーを取材した。
――まずは、収録の感想からお聞かせください。
加藤「そろってるじゃんと思いました。食、美容、時間、資源…世界に出て行く技術が、日本にはもうそろっている。後はどう出していくかというところに、今一番の問題点があるということが、今回の番組で分かりました」
八木「もどかしさというのはどうしても残りますよね」
加藤「次の段階が問題なんですよね、土台があるということは分かったので。BSテレ東で『いまからサイエンス』という番組をやっていますが、今回の特番もそうですし、研究者の皆さんのお話を聞くと、“本当に頑張っている”ということが伝わってくるんですよ。だから、その皆さんの頑張りを、スピード感をもってどうやるかというところ。民間の企業がやらなければいけないこともたくさんあるとは思いますが、個人的に言わせていただくとしたら、今回登場した“レアアース”のような大きなプロジェクトは、“国が主導してやることなのかも”というのは思いますよね。
今、国がやっていることって現状の不満の対応で終わっている感じがするんですよ。10年、20年先を見据えた時に何をやるべきか、何が日本にとって必要なことなのかというのがちょっとおろそかになっている感じがするので、そういう部分がこの番組で見え隠れしたのは、ちょっと面白いなと思いました」
――「いまからサイエンス」では、2024年3月にもレアアースの研究に勤しむ加藤泰浩教授(東京大学大学院工学系研究科)の取材をしています。
1年たって、あれからどれぐらい進んでいるのか…という期待はありましたか。
加藤「1年という時間をどのように捉えるのかというところにもよりますが、正直に言えば、“もうそこまでいってるのか!”という期待はたしかにありました。どこまで進んでいるのかは番組で確認していただくとして…。
現場の方々が本当に頑張っているので、その努力が早く報われるといいなと思います」
――八木さん、古旗アナは、番組を通してどのようなことを感じましたか?

八木「新技術や勢いのある企業をニュースで伝えようとすると、どうしても国外になってしまいがちな部分があります。特に世界経済に影響を与えるという意味では、海外の企業の方がインパクトが強いという印象でしたが、番組で日本のさまざまな技術に触れてみると、“世界で勝負していける”という期待が湧き上がりました。
ですから今後は、その技術をどう世界にアピールしていくか。企業側もそれぞれ考えているとは思いますが、国民も、もっと自分たちの国が持っている技術や資源をよく理解して、“日本にはこんなにいい技術があるんだ”とマインドを上げていくことが大切なのかなと思いました。
“どうせ中国やアメリカに取られてしまう…”と思い込むのではなく、“こんなにいいテクノロジーがあるんだから、打って出よう”という気持ちになれる…そんな番組だと思います」

古旗「どの技術も実用化というところで連携がうまくいっていないという印象を受けたので、番組を通して知ってもらうことで、企業の方が“こんな技術があるんだ、じゃあうちの会社でこういう風に使えるかもしれない”など、自分の仕事ベースに置き換えてもらい実現していく…そういうきっかけになるといいなと思いました。技術は使われなければ意味がないと思うので」
――そういうコラボレーションを誕生させるためにも、番組で発信していくことが大切だと。
加藤「そうですね、たしかにそこは大切だと思うんですけど、今日の番組をやっている中で感じたのは、ただ技術を紹介するだけではもうダメなのかなと。“国がこう手伝って、民間の企業がこう参入したら実現できる”というところまで番組が提示していくしかないのかなとは、ちょっと思いました。
自分の勉強不足もあって、素晴らしい技術に触れた時、なかなかパッと組み立てたり提示したりすることができないんですけど、そこまでしっかり提示できる番組があればいいのかもしれないと。“じゃあそれをそのままやればいいよね”というところまで提示してあげる。そこを世の中に伝えていった方がいい」
八木「そうなると、もしかしたら『1000億円出します!』という企業が現れるかもしれません」
加藤「そうなったらぜひ、VC(ベンチャーキャピタル)の方にゲストで来てもらいましょう」

――加藤さんは、開発者、研究者の方のお話を聞く機会も多いと思いますが、改めて熱さを感じる、リスペクトする瞬間がありますか?
加藤「皆さん本当に純粋なんですよね。自分のやっている研究を誇りに思っていて、一生をつぎ込む仕事として、心から楽しんで取り組んでいらっしゃる。素晴らしいと思うんですけど、そういう皆さんの熱い感情におんぶに抱っこになっているというか、そこで止まっているような気がするんですよ。
僕はやっぱり基礎研究をやって、何かを発見した方というのは、金銭的な面でももっと優遇されるべきだと思います。
『僕は好きでこの研究をやっているので、生活できればいいんです』とおっしゃる方が多いんですけど、金銭的にも評価されるべきというのは常々思います」
古旗「好きなことをやる…それはもちろん素敵なことですし、それに対する熱量も話を聞いている限りは面白いんですけど、そこを目指してやっていこう、と思う若い世代が俯瞰で見た時、自分の生活は? お給料は? という部分は絶対にあるはずなんですよね。ですからそこをイメージできない、自分がしたい生活が描けないとなると、なかなか次の世代が目指せなくなるのではないかという懸念があります。
誰かパイオニアみたいな方が現れて一気に変わるでもいいんですけど、何かしら変革が起きるといいなっていうのはずっと思っています」
加藤「小ずるいやつが得する世の中はもうやめましょうと(笑)。しっかりやっている人たちがもっと評価される、お金がついてくればもちろんいいですけど、評価されることが大事。学校の先生やお医者さんもそうだと思いますよ。いい先生はたくさんいるのに、なり手がいないというのは、やはりきちんと評価されていないから。そこを伝えていくというのが、テレビの一つのポイントだと思います」
八木「たしかに研究者の皆さんの熱い気持ち、突き詰めたいと思う気持ちに甘えているところはあるかもしれませんね。企業として研究していればある程度の社内評価は得られますが、大学の研究は、その方々の情熱が燃え尽きてしまったら、その後どうしていくんだろう…という危機感があります」
――さまざまな見方ができる番組ですね。
加藤「とは言え、結局のところ好きに見てもらえばいいと思いますよ。美容に興味がある方だったら、みんなでランチに行った時『花王が塗膜技術を開発して、いい化粧品を出すみたいだよ』とか、『養殖のおいしい海藻があるんだよ』とか、“こんな情報を得たよ”という形でどんどん話題にしていただいて。いろいろな場面で広めてもらえたらいいのかなと思います」

3月23日(日)夜9時からは「NIPPONテクノロジー2025~ミライを変える”最先端”に挑む人々~」を放送! どうぞお楽しみに!
●番組内容
【世界初!新たなおいしさで“海を変える”海藻養殖】
温暖化による水温の上昇などを背景に、海藻が急激に値上がりしています。そんな中、海藻の「ある養殖」で世界初の快挙を成し遂げたのが「シーベジタブル」という日本企業。その養殖技術を使い、「海藻の新しい可能性」にも挑戦していました。
【世界市場が注目!スキンケア・テクノロジー】
年々増加する紫外線が今、世界の人々を悩ませています。日本ほど紫外線ケアが普及していない欧米でスキンケア技術を広める活動を進めているのが花王です。UV商品の研究施設を古旗笑佳アナが取材。最新のスキンケア技術の実力に迫ります。
【時間の常識を変える!1台5億円“魔法時計”】
現在使われている最も正確な時計より100倍以上の精度で、「100億年に1秒」しか誤差がないという「光格子時計」。東京大学大学院の香取秀俊教授が開発し、島津製作所が5億円で受注販売を始めました。実用化すれば地震予測、火山の噴火、津波の観測などに役立つという光格子時計の開発の取り組みを追いました。
【世界争奪レアアース!深海から“宝”を掘り出せ】
近年、日本の南鳥島の海底で大量のレアアースが確認され、その採掘へ向けて、産官学の連携が動き出しています。海底の泥から、レアアース泥を取り出す最先端技術の確立を目指す東亜建設工業を取材しました。経済安全保障の観点からも重要なレアアース実用化に向けた戦略とは?

【動画】加藤浩次が「レアアース」を深掘り「いまからサイエンス」
世界に大きな影響を与えている日本のテクノロジーを支えているのが、さまざまな企業で働く「人の力」。番組では、「レアアース」「海藻養殖」「スキンケア・テクノロジー」「光格子時計」と、各分野で最先端を走る“日本の科学技術”とそこに携わる開発者・技術者たちを直撃取材。加藤浩次が、未来を変える日本企業の底力に迫る。
「テレ東プラス」は、収録後の加藤浩次、八木ひとみ、古旗笑佳アナウンサーを取材した。
10年、20年先を見据えた時に何をやるべきか、ちょっとおろそかになっているような気がします
――まずは、収録の感想からお聞かせください。
加藤「そろってるじゃんと思いました。食、美容、時間、資源…世界に出て行く技術が、日本にはもうそろっている。後はどう出していくかというところに、今一番の問題点があるということが、今回の番組で分かりました」
八木「もどかしさというのはどうしても残りますよね」
加藤「次の段階が問題なんですよね、土台があるということは分かったので。BSテレ東で『いまからサイエンス』という番組をやっていますが、今回の特番もそうですし、研究者の皆さんのお話を聞くと、“本当に頑張っている”ということが伝わってくるんですよ。だから、その皆さんの頑張りを、スピード感をもってどうやるかというところ。民間の企業がやらなければいけないこともたくさんあるとは思いますが、個人的に言わせていただくとしたら、今回登場した“レアアース”のような大きなプロジェクトは、“国が主導してやることなのかも”というのは思いますよね。
今、国がやっていることって現状の不満の対応で終わっている感じがするんですよ。10年、20年先を見据えた時に何をやるべきか、何が日本にとって必要なことなのかというのがちょっとおろそかになっている感じがするので、そういう部分がこの番組で見え隠れしたのは、ちょっと面白いなと思いました」
――「いまからサイエンス」では、2024年3月にもレアアースの研究に勤しむ加藤泰浩教授(東京大学大学院工学系研究科)の取材をしています。
1年たって、あれからどれぐらい進んでいるのか…という期待はありましたか。
加藤「1年という時間をどのように捉えるのかというところにもよりますが、正直に言えば、“もうそこまでいってるのか!”という期待はたしかにありました。どこまで進んでいるのかは番組で確認していただくとして…。
現場の方々が本当に頑張っているので、その努力が早く報われるといいなと思います」
――八木さん、古旗アナは、番組を通してどのようなことを感じましたか?

八木「新技術や勢いのある企業をニュースで伝えようとすると、どうしても国外になってしまいがちな部分があります。特に世界経済に影響を与えるという意味では、海外の企業の方がインパクトが強いという印象でしたが、番組で日本のさまざまな技術に触れてみると、“世界で勝負していける”という期待が湧き上がりました。
ですから今後は、その技術をどう世界にアピールしていくか。企業側もそれぞれ考えているとは思いますが、国民も、もっと自分たちの国が持っている技術や資源をよく理解して、“日本にはこんなにいい技術があるんだ”とマインドを上げていくことが大切なのかなと思いました。
“どうせ中国やアメリカに取られてしまう…”と思い込むのではなく、“こんなにいいテクノロジーがあるんだから、打って出よう”という気持ちになれる…そんな番組だと思います」

古旗「どの技術も実用化というところで連携がうまくいっていないという印象を受けたので、番組を通して知ってもらうことで、企業の方が“こんな技術があるんだ、じゃあうちの会社でこういう風に使えるかもしれない”など、自分の仕事ベースに置き換えてもらい実現していく…そういうきっかけになるといいなと思いました。技術は使われなければ意味がないと思うので」
――そういうコラボレーションを誕生させるためにも、番組で発信していくことが大切だと。
加藤「そうですね、たしかにそこは大切だと思うんですけど、今日の番組をやっている中で感じたのは、ただ技術を紹介するだけではもうダメなのかなと。“国がこう手伝って、民間の企業がこう参入したら実現できる”というところまで番組が提示していくしかないのかなとは、ちょっと思いました。
自分の勉強不足もあって、素晴らしい技術に触れた時、なかなかパッと組み立てたり提示したりすることができないんですけど、そこまでしっかり提示できる番組があればいいのかもしれないと。“じゃあそれをそのままやればいいよね”というところまで提示してあげる。そこを世の中に伝えていった方がいい」
八木「そうなると、もしかしたら『1000億円出します!』という企業が現れるかもしれません」
加藤「そうなったらぜひ、VC(ベンチャーキャピタル)の方にゲストで来てもらいましょう」

研究者は、もっと評価されるべき
――加藤さんは、開発者、研究者の方のお話を聞く機会も多いと思いますが、改めて熱さを感じる、リスペクトする瞬間がありますか?
加藤「皆さん本当に純粋なんですよね。自分のやっている研究を誇りに思っていて、一生をつぎ込む仕事として、心から楽しんで取り組んでいらっしゃる。素晴らしいと思うんですけど、そういう皆さんの熱い感情におんぶに抱っこになっているというか、そこで止まっているような気がするんですよ。
僕はやっぱり基礎研究をやって、何かを発見した方というのは、金銭的な面でももっと優遇されるべきだと思います。
『僕は好きでこの研究をやっているので、生活できればいいんです』とおっしゃる方が多いんですけど、金銭的にも評価されるべきというのは常々思います」
古旗「好きなことをやる…それはもちろん素敵なことですし、それに対する熱量も話を聞いている限りは面白いんですけど、そこを目指してやっていこう、と思う若い世代が俯瞰で見た時、自分の生活は? お給料は? という部分は絶対にあるはずなんですよね。ですからそこをイメージできない、自分がしたい生活が描けないとなると、なかなか次の世代が目指せなくなるのではないかという懸念があります。
誰かパイオニアみたいな方が現れて一気に変わるでもいいんですけど、何かしら変革が起きるといいなっていうのはずっと思っています」
加藤「小ずるいやつが得する世の中はもうやめましょうと(笑)。しっかりやっている人たちがもっと評価される、お金がついてくればもちろんいいですけど、評価されることが大事。学校の先生やお医者さんもそうだと思いますよ。いい先生はたくさんいるのに、なり手がいないというのは、やはりきちんと評価されていないから。そこを伝えていくというのが、テレビの一つのポイントだと思います」
八木「たしかに研究者の皆さんの熱い気持ち、突き詰めたいと思う気持ちに甘えているところはあるかもしれませんね。企業として研究していればある程度の社内評価は得られますが、大学の研究は、その方々の情熱が燃え尽きてしまったら、その後どうしていくんだろう…という危機感があります」
――さまざまな見方ができる番組ですね。
加藤「とは言え、結局のところ好きに見てもらえばいいと思いますよ。美容に興味がある方だったら、みんなでランチに行った時『花王が塗膜技術を開発して、いい化粧品を出すみたいだよ』とか、『養殖のおいしい海藻があるんだよ』とか、“こんな情報を得たよ”という形でどんどん話題にしていただいて。いろいろな場面で広めてもらえたらいいのかなと思います」

3月23日(日)夜9時からは「NIPPONテクノロジー2025~ミライを変える”最先端”に挑む人々~」を放送! どうぞお楽しみに!
●番組内容
【世界初!新たなおいしさで“海を変える”海藻養殖】
温暖化による水温の上昇などを背景に、海藻が急激に値上がりしています。そんな中、海藻の「ある養殖」で世界初の快挙を成し遂げたのが「シーベジタブル」という日本企業。その養殖技術を使い、「海藻の新しい可能性」にも挑戦していました。
【世界市場が注目!スキンケア・テクノロジー】
年々増加する紫外線が今、世界の人々を悩ませています。日本ほど紫外線ケアが普及していない欧米でスキンケア技術を広める活動を進めているのが花王です。UV商品の研究施設を古旗笑佳アナが取材。最新のスキンケア技術の実力に迫ります。
【時間の常識を変える!1台5億円“魔法時計”】
現在使われている最も正確な時計より100倍以上の精度で、「100億年に1秒」しか誤差がないという「光格子時計」。東京大学大学院の香取秀俊教授が開発し、島津製作所が5億円で受注販売を始めました。実用化すれば地震予測、火山の噴火、津波の観測などに役立つという光格子時計の開発の取り組みを追いました。
【世界争奪レアアース!深海から“宝”を掘り出せ】
近年、日本の南鳥島の海底で大量のレアアースが確認され、その採掘へ向けて、産官学の連携が動き出しています。海底の泥から、レアアース泥を取り出す最先端技術の確立を目指す東亜建設工業を取材しました。経済安全保障の観点からも重要なレアアース実用化に向けた戦略とは?
記事提供元:テレ東プラス
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