「おいしい」の歴史をたどる特別展 江戸東京のくらしと食べ物の変遷をひもとく
今や世界中の料理が楽しめるといわれるグルメの都、東京。いろいろなものが集まってくるこの町の歴史をたどる特別展「江戸東京博物館コレクション~江戸東京のくらしと食べ物~」(東京都歴史文化財団・東京) が、3月20日(木・祝)~6月15日(日)まで、東京の江戸東京たてもの園(都立小金井公園内)で開催される。
江戸時代、幕府が置かれた江戸は政治と文化の中心地として武士をはじめとする多くの人々が暮らす大都市へと発展した。近郊農村からの野菜や江戸前の新鮮な魚介類を用いた料理が普及した時代だ。明治時代になると、海外から西洋料理が持ち込まれ、明治政府は特に外交の場では公式の料理とするなど積極的に導入を図った。当初はテーブルマナーなどに四苦八苦しながらもその吸収に努めていく中で、これまでの食文化と融合した洋食が誕生し、広く親しまれるようになっていく。
この展覧会では、長期休館中の江戸東京博物館のコレクションの中から厳選して、江戸東京における食文化の変遷をひもとく。江戸庶民の食が西洋料理と出会い、うまく混ざり合って今日の日本の食文化へと進化していった過程を紹介する。展示構成は、第1章・華開く江戸の食文化、第2章・食文化の文明開化、第3章・戦中戦後の食事情、第4章・外食産業の発達と食の多様化。
開園時間は3月21日(金)まで9時30分~16時30分、3月22日(土)から9時30分~17時30分(入園は閉園30分前まで)。休園日は月曜日(3月24日は開園、月曜日が祝休日の場合はその翌日)。観覧料は一般400円、65歳以上200円、大学生(専修・各種含む)320円、高校生・中学生(都外)200円。中学生(都内在住または在学)・小学生・未就学児童、身体障害者手帳等の所持者と付き添い2人は無料。
記事提供元:オーヴォ(OvO)
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