開幕戦でルーキーが躍動! 吉田鈴は来週のホステス大会で姉・優利と“プロ初競演”「一緒の組で回りたい」
<ダイキンオーキッドレディス 最終日◇9日◇琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県)◇6610ヤード・パー72>
今年の開幕戦には、昨年のプロテストに合格したルーキー26人のうち6人が出場。そして、3人が決勝ラウンドに進んだ。トータル3アンダー・7位タイの荒木優奈が“最上位フィニッシュ”。続いてトータル2アンダー・12位タイに入谷響、トータル1アンダー・15位タイに吉田鈴という結果になり、若い力が大会を盛り上げた。
首位との3打差を追いスタートした入谷は、あと1打でトップ10入りを逃したことに悔しい表情。「ほぼ、悔しさが100%です。自分のゴルフにも納得はいってないです」。その原因は、4日間通じてフェアウェイキープ率60.7%(34/56)にとどまったティショット。トータル253.25ヤードで全体3位になるなど、持ち味の飛距離は披露したが、精度については反省。それでも「これだけティショットがぶれてたらスコアが崩れる覚悟はしたけど、耐えて耐えて。少しは成長できている」という手応えも感じた。
上位にいたことで、大勢のギャラリーが見守る中でプレー。『ナイスバーディ!』などの声援については、「めっちゃ爽快感がありました。プロになって戦うことができているんだな、と思いました」と快感になったようだ。次戦の目標も「優勝は狙います。でもあまり考えず淡々と」と、ここで得た勢いを持続させる。
こちらも3打差からの逆転を狙った吉田は、「結果的にトップ10を外して残念」という思いはあるが、「デビュー戦の割にはいいプレーもできた」と、この結果を受け入れる。後半にボギー3つでスコアを落としたが、最終18番はバーディでの締めくくり。「(トータル)アンダーにはしたいなと思ってました。バンカーショットの距離感も、パッティングも良かった」と、これを次につなげていく。
スポンサー契約を結ぶ三井住友銀行が特別協賛する「Vポイント×SMBCレディス」(21~23日、千葉・紫CCすみれC)に出場。1週間のオフでは、沖縄で浮彫りになった課題の「セカンドショット」を調整する。「ショートアイアンの精度を一番に磨きたい」と、クラブを振っていくつもりだ。
また、同大会には米国ツアーに参戦する姉の吉田優利も出場。本来であれば米ツアーの「ファーヒルズ朴セリ選手権」に出場するはずだったが、それが延期されたことにより、プロになってから初の“姉妹競演”が実現する。妹はこの話題を振られると、「ホステスプロだし地元なので、たくさん応援も来る。みなさんが喜んでくれるように笑顔でプレーしたいです。(姉とは)一緒の組で回れたらいいなと思います」と、ニッコリ笑った。
今回の結果、荒木が66pt、入谷が51pt、吉田が36.21ptと、リランキング突破へ貴重なポイントも得た。また“初任給”について、150万円を手にした吉田だったが、「賞金のことは一度も考えなかった。気にしないでいい部分だし、今はそのままでいいと思う」とクールに答えた。(文・間宮輝憲)
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