サザンオールスターズが主題歌 坂口健太郎と渡辺謙の、運命の出会いを彩る特報も 「盤上の向日葵」
2025年10月31日より劇場公開される、「孤狼の血」の柚月裕子による同名小説の映画化作「盤上の向日葵」の主題歌が、サザンオールスターズの10年ぶりとなるオリジナルアルバム「THANK YOU SO MUCH」に収録されている最新楽曲「暮れゆく街のふたり」に決まった。あわせてこの楽曲をフィーチャーした特報映像が公開された。
本作の矢島孝プロデューサーは、「切なさや哀しさ、愚かさも含め、必死に生きていく人間たちへの応援歌がほしい」と、この物語の主題歌をサザンオールスターズに依頼。アルバム「THANK YOU SO MUCH」に収録される楽曲の中で最も陰影が濃く、切なさに満ちた一曲「暮れゆく街のふたり」が主題歌に決定した。主題歌を聴いた主演の坂口健太郎は、「将棋、家族との別れ、因縁、様々な物に翻弄され歩くしかなかった桂介の道を、切なく代弁してくれているような楽曲だと感じました」と、感激のコメントを寄せている。
新たに公開された特報は、主人公の上条桂介と、彼に大きな影響を与える人物、東明重慶との出会いから始まる。町の将棋道場で出会った伝説の勝負師・東明は、挑発するように「ぞくぞくするような真剣勝負だ」とささやく。雪の中を走る桂介の少年時代がインサートされ、やがてふたりが激高し、鬼気迫る表情でぶつかり合う様子が収められている。静かに語りかけるような桑田佳祐のボーカルが彼らの”出会ってしまった運命”の切なさを歌いあげるなかで、射るような目で静かに見つめる東明と「その真剣、乗ってやる」という熱くまっすぐなまなざしで見つめ返す桂介の姿が映し出される。
「盤上の向日葵」は、とある山中で発見された身元不明の白骨死体をめぐるヒューマンミステリー。事件の唯一の手がかりは、 死体とともに発見された高価な将棋の駒だった。その駒の謎を追う刑事たちは、とんでもない事実に突き当たる。この世に7組しか現存しないその貴重な駒の持ち主は、プロ将棋界に彗星のごとく現れ、一躍時の人として世間を騒がせている異色の若手棋士である上条桂介だったのだ。やがて、上条をめぐる捜査線上には賭け将棋で圧倒的な実力を持ちながら裏社会に生きた男、東明重慶の存在が浮かび上がる。
上条桂介役を演じるのは坂口健太郎。上条桂介に大きな影響を与える男である東明重慶を、渡辺謙が演じる。原作は、「孤狼の血」「朽ちないサクラ」など、常に己の信じるもののために闘い続ける人間を描いてきた柚月裕子。将棋の世界を背景にしながらも、将棋を知らない読者も多く惹きつけ、2018年本屋大賞で第2位となった。柚月は執筆にあたり「光と影」「人間の業」「人生を生き切る」という3つのテーマを根底に据えたという。メガホンをとったのは、原作者も絶賛する脚本も書き上げた、「君に届け」「ユリゴコロ」「隣人X」などの熊澤尚人監督。

【作品情報】
盤上の向日葵
2025年10月31日(金)全国公開
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/松竹
©2025映画「盤上の向日葵」製作委員会
記事提供元:映画スクエア
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