南沙良 浪費家の母親に依存される大学生に 武田綾乃原作「愛されなくても別に」映画化決定

「響け!ユーフォニアム」で知られる武田綾乃による小説「愛されなくても別に」が、南沙良主演で映画化されることが決まった。日本最年少でカンヌ国際映画祭への出品を果たした井樫彩監督がメガホンをとる。
「愛されなくても別に」は、“クソ”のような大学生活を送る宮田陽彩(みやた・ひいろ)を主人公とした作品。大学に通い、それ以外の時間のほとんどを浪費家の母に変わっての家事とコンビニでのアルバイトに費やし、その中から学費と母と2人暮らしの家計8万を収める日々を送る宮田。いつものように早朝にバイトを終えた宮田は、母のために朝ご飯を作り、家事をした後に大学に登校していた。そこで大学の同級生でバイト先の同僚でもある江永雅のうわさを耳にする。それは、威圧的な金髪、メイク、ピアスという、地味な宮田とは正反対の彼女の父親が殺人犯というものだった。他の誰かと普通の関係を築けないと思っていた2人の出会いが、人生を変えていく。
浪費家の母親に依存され、人生に一度も期待を抱いたことのない主人公・宮田陽彩を演じるのは、「幼な子われらに生まれ」「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」などの南沙良。2016年公開の短編映画「溶ける」で、日本人最年少での第70回カンヌ国際映画祭シネフォンダシオン部門の正式出品を果たし、その後も映画「真っ赤な星」「NO CALL NO LIF」「あの娘は知らない」や、ミュージックビデオ、ドラマなどを手掛けてきた井樫彩が監督を務めている。

【作品情報】
愛されなくても別に
2025年7月4日 新宿ピカデリーほか全国ロードショー
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
©武田綾乃/講談社 ©2025 映画「愛されなくても別に」製作委員会
記事提供元:映画スクエア
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