Nintendo Switchの中古ってやめたほうがいい？ 注意点やデメリットを解説

2025年1月に新型「Nintendo Switch 2」が発表され、年内には発売されることが決まっていますが、このタイミングでNintendo Switchを買うなら中古でもいいか、と考えている人もいるでしょう。でも、ちょっと待ってください。Nintendo Switchの中古にはそれなりのデメリットや注意点もあるんです！

Nintendo Switchの中古は本当にお得なの？

2025年中には新型のNintendo Switch 2が発売されることもあり、今さら型落ちになるNintendo Switch（以下：Switch）を、新品で買うのは気が引けるという人もいるでしょう。

確かに、中古のほうが新品より安く買えると思いますが、中古には安いなりの理由もあるので、必ずしもお得だとは言い切れません。

そこで今回は、Switchを中古で買うときのデメリットや注意すべきポイントを6つ紹介しましょう。

【1】実は中古のSwitchはあまり安くない！

Switchのメーカー希望小売価格は、通常版が3万2,978円、有機ELモデルが3万7,980円、Liteが2万1,978円です。

しかし、Switchは現行のゲーム機のなかでもかなり人気が高いので、中古の値段は思っているより安くないんですね。

もちろん、中古は本体の状態や付属品の有無、お店によっても価格はまちまちですが、たとえば、筆者が調査に行ったお店では、通常版の中古価格は2万5,278円だったので、価格差は7,500円しかありませんでした（2025年2月23日時点）。

このわずかな価格差で、バッテリーが劣化していたり本体に不具合があるかもしれないリスクを取ると考えると、あまりいい選択肢には思えない人も多いと思います。

【2】バッテリーが劣化しているかも！

Switchに限らず、ポータブル機器の中古はバッテリーが劣化している可能性があります。

Switchのバッテリーに関しては任天堂が発表していますが、約800回繰り返して充電すると新品購入時の約80％の性能となります。また、Joy-Conのほうは約500回の充電で新品の約80％となるんですね。

●任天堂「【Switch】本体やコントローラーの内蔵バッテリーの寿命はどれくらいですか？」→こちら

800回というと、毎日充電する場合は2年ちょっとですし、ゲームにドハマりして遊んでいる場合には1日2回充電しているなんてことも考えられます。

中古を購入するときに、バッテリーの最大容量をチェックできるお店は少ないので、ここが中古を買うときの大きなリスクになるでしょう。しかも、バッテリーの劣化に関しては保証の対象外となる場合がほとんどです。

ちなみに、Switchのバッテリー交換は、任天堂に修理を依頼すると4,950円かかりますので、もしかするとその費用が購入後にかかるかもしれませんね（2025年3月26日以降は6,050円値上げされます）。

また、バッテリー交換を任天堂に依頼すると、修理から戻ってくるまで10日～2週間ほど待たないといけないので、それもなかなか厳しいでしょう。

●任天堂「修理の参考価格 Nintendo Switch」→こちら

【3】本体やJoy-Conが故障している可能性も！

普通の中古ショップなら、買い取ったSwitchの動作チェックやメンテナンスなどをしっかり行ったうえで店頭に並べます。

しかし、長時間遊んでいると頻繁にフリーズしたり電源が落ちてしまうような症状まではチェックしにくいもの。購入してしばらくは普通に動いていても、そのあと壊れてしまう可能性も否定できません。

そのような場合は、バッテリー交換以上に高額な修理代がかかってしまう場合もあります。ヘタをすると、新品と同じかそれ以上の値段になってしまうかもしれませんね。

しかも、Switchを新品で購入した場合には1年間のメーカー保証があるため、初期不良や通常の使用で壊れた場合は無償修理が受けられますが、中古の場合はお店の短期間の初期不良の保証しか受けられません。

ちなみに、Switchは任天堂以外のお店で修理をした形跡があると、修理そのものを受け付けてくれませんので、中古購入時にこうした修理履歴まではチェックしきれない場合もあります。

【4】付属品がすべて揃っていないと割高になることも！

Switchの中古をお店で購入するときは、通常、付属品の有無がしっかり記載されています。

もし、そこをしっかり確認せずに購入してしまうと、あとから付属品が足りないことに気が付いても文句は言えません。

結局は、付属品を買い足す費用がかかってしまい、新品とさほど変わらない値段になる場合もあるでしょう。

【5】本体が汚れていたり、傷だらけの場合もある

ポータブルゲーム機のSwitchは外で遊ぶことも多いので、どうしても本体に傷が付いてしまいます。

長く使っていれば、それだけ汚れていたり使用感が出ている個体も多いでしょう。お店で「中古美品」として売られている場合でも、やはり細かい傷や汚れがまったくないわけではありません。

もちろん、本体の小さな傷ならさほど気にならないでしょうが、ディスプレイの傷やムラはプレイ中もずっと気になってしまうので、現物でしっかりチェックしておくべきです。

【6】オンラインの不正で「アカウントBAN」されている場合も！

Switchはオンライン接続してゲームをするときに、不正を検知する機能があります。

たとえば、セーブデータを改造していたり、「チートツール」といわれる不正プログラムを入れていたり、本体を魔改造している可能性もあります。

このような不正行為をすると任天堂側が検知して、そのSwitchではオンラインに接続できなくなる場合もあるんですね。これがいわゆる「アカウントBAN」です。

これについては、任天堂から正式な発表がないので正確なことは分かりませんが、噂では「2週間程度の一時的なBAN」や「永久BAN」などがあると言われています。

もし、購入した中古SwitchがアカウントBANされていると、Nintendo Onlineへと接続できません。すべての中古ショップがそこまでチェックしているとは限りませんので、中古にはこのようなリスクもあることを覚えておきましょう。

まとめ

いかがでしょうか？　今回は、中古Switchのデメリットや購入するときに注意すべき点を6つ紹介しました。

もちろん、予算的に中古しか買えない、あるいはSwicth本体が故障した場合に本体のみを中古で買えば、新品で買い直すよりも安く済みますので、中古にもメリットはたくさんあります。

また、筆者が今回撮影したお店などは、初期不良の保証もしっかりしているので、中古だからといって必要以上に神経質になる必要はありません。

とはいえ、フリマアプリや個人商店などで購入する場合は、今回紹介したポイントをしっかりとチェックしたほうがいいと思います。

とにかく、中古品は個体ごとに状態が異なるので、できるだけ付属品の有無やバッテリー状態、傷などを、現物でチェックしてから購入してください。

とはいえ、やはり2025年中にNintendo Switch 2の発売も控えていますので、今から現行Switchの新品を買うのは悩ましいところ。

おそらく、Nintendo Switch 2の発売直後に型落ちとなったSwicthが大量に売られて、価格が下落する可能性が高いので、それが中古Switch最大のリスクになるのかもしれませんね。