2025年3月開始の「マイナ免許証」認知度9割も、所有は慎重派が多数【くふう総研調べ】

2025年3月24日に運用がはじまるマイナ免許証。マイナンバーカードと運転免許証の一体化が可能で、住所・氏名の変更があっても警察への届け出が不要となるなどメリットもある。運用間近となった「マイナ免許証」について認知している人はどれくらいいるのだろうか。くふう生活者総合研究所が実施した調査結果を詳しく見てみましょう。

46.8%がマイナ免許証について「知っている。概ね内容も把握している」

調査は全国の9,966人を対象に、2025年2月14日～2月16日にインターネット調査で実施された。2025年3月24日から「マイナンバーカード」と「運転免許証」、「運転経歴証明書」の一体化が開始されるが、マイナ免許証が運用開始されることや内容などを知っているか尋ねたところ「知っている。概ね内容も把握している」（46.8%）という回答が最も多かった。「聞いたことはあるが、内容は知らない」（43.2%）とあわせて約9割の人がマイナ免許証の開始を認知していることがわかった。

続いて、マイナ免許証を所有したいかと尋ねると「とても所有したい」（14.7%）、「やや所有したい」（15.6%）をあわせた約3割が「所有したい」と回答。一番多かった回答は「どちらともいえない・様子を見たい」（42.2%）だった。「マイナンバーを持ち歩きたくないため、スマホに登録できるようになるのを待ちたい」という声もあるように、マイナ免許証のさらなる変化を望む人もいるようだ。

また、マイナ免許証を「とても所有したい」「やや所有したい」と回答した人に所有したい理由を尋ねたところ、「身分証明書をまとめられるから」（63.6%）という回答が最も多かった。また、マイナ免許証のメリットとされている「運転免許証更新時の講習をオンライン受講できる」（57.5%）、「住所・氏名の変更があっても警察署への届け出が不要」（50.8%）という回答も多く、更新や変更のときの手間が従来よりも省ける点に魅力を感じているようだ。さらに「オンライン受講は講習手数料が安い」など、コスト面でのメリットも所有したいと思う要因だろう。

58.5%がマイナ保険証を「利用している」

マイナ免許証よりも先に運用開始されている「マイナ保険証」。2024年12月11日からマイナ保険証が基本となり、従来の健康保険証の新たな発行は行われていないが、果たして利用率はどれくらいなのだろうか。「マイナ保険証を利用しているか」と尋ねると一番多かった回答は「利用している」で58.5％であった。その一方、「利用登録したが従来の保険証を使っている」と回答した人が21.2%と一定数いる。

マイナ保険証を利用している人は「初診料・再診料が安くなる」（30.7%）、「『高額療養費制度』の手続きが簡単」（30.6%）などをメリットとして考えている。反対に、マイナ保険証への不安点としては、「セキュリティ面での不安」（37.5%）、「マイナンバーカードを持ち歩くのが心配（紛失など）」（31.4%）が挙げられた。身分証明書をまとめられることで不安を感じる人もいるようだ。

またマイナンバーカードの有効期限は10年であり、マイナンバーカードに書き込まれた署名用電子証明書の有効期限は5年とそれぞれで更新が必要だ。更新の時期を忘れてしまうと利用できない機能もあるため確認が大切だという。

マイナ免許証の運用開始が近づいているが、マイナ保険証と同様に従来の手間が省かれたり、費用が安くなったりというメリットだけではなく、懸念点のひとつであるセキュリティ面の強化が行われれば、より多くの人がマイナ免許証を利用したいと感じるのかもしれない。

出典:【くふう生活者総合研究所】

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