タイの日本勢活躍に「刺激」 山下美夢有は”突貫工事”で3週間ぶりの試合に挑む
<HSBC女子世界選手権 事前情報◇26日◇セントーサGC(シンガポール)◇6779ヤード・パー72>
2月序盤に行われた米国女子ツアー今季自身初戦の「ファウンダーズカップ」で、4位タイと鮮烈デビューを果たした山下美夢有が3週間ぶりに米ツアーの舞台に立つ。
日本に帰国してからは「いつも通りしっかり練習をして、スイングチェック、ショートゲームの練習をしました」とこれまでと変わりなく過ごした。3週間のオフ明けとなるが「試合感はもちろんあるかなと思う。あとはしっかりコースに対応できるようにしていきたい」と話した。
日本では強烈な寒波が押し寄せ凍てつく寒さが続いたが、打って変わって今週は、25~30度と蒸し暑いシンガポール。「水分補給や食事が1番大事かなと思う。しっかりご飯を食べて、いいプレーができるようにしていきたい」。気温差は20度以上もあり、まずは体調管理を最優先とした。
シンガポールに来たのは初めて。寒い日本でゴルフをしていたからこそ「寒いよりかはましかなと思う。ゴルフは少ししやすいかもしれないです(笑)。あたたかいところでゴルフできるのが1番楽しみですね」と笑みを浮かべた。
前戦も気温の高いタイを舞台に「ホンダLPGAタイランド」が行われた。そこでは岩井明愛が初日に10アンダーの「62」で単独首位発進となり2日目までキープ。3日目に2位に順位を落とすも、首位と5打差で迎えた最終日に大会レコード更新となる11アンダーの「61」をマークし優勝争いを繰り広げた。妹の千怜も2日目に「65」で回り一時上位浮上、昨季に”国内女王”に輝いた竹田麗央もトップ10フィニッシュなど日本勢の活躍が目立った。
出場していなかった山下だが、「あれだけ日本人の選手が上位で戦っていると見ていました」と大会中継をチェックしていた。同じ日本人の奮闘を目の当たりにした山下は「刺激もらっています」と強い眼差しを見せる。
今大会では過去に日本人が上位争いしていることが多い。昨年も2位と2打差の単独首位で最終日を迎えた古江彩佳、最終日に「66」をマークし3位タイで終えた西村優菜、同順位に畑岡奈紗が食い込むなど、日本勢にとって好相性の地とも言える。
初のシンガポール戦ではあるが「とりあえず、4日間しっかりアンダーパーを目指して、自分の持ち味をしっかり出せるように頑張りたい」と意気込んだ。諸事情で到着が26日(水)の朝だったこともあり、現地での調整はわずか一日とまさに”突貫工事”となった。午後1時スタートのプロアマ前にパッティングの確認と練習場でショットの練習に励み、少ない時間ながらも初日に備えた。(文・高木彩音)
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