2025年のスマホ月額料金は平均4,356円、データ使用量はさらに増加【MM総研調べ】
大手4キャリアやサブブランド、自社の通信回線を持たないMVNO(仮想移動体通信事業者)と、シェア争いが激しい携帯電話市場。ここ数年、携帯電話の月額料金が減少傾向にあるが、昨今の相場はどうだろうか。ICT分野を調査するMM総研が実施した、2025年版の「携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態」を見てみよう。
2025年のスマホ月額料金平均は4,356円 昨年より7円微減し、ほぼ横ばい
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調査は2025年1月に実施し、15~69歳の男女10,538人から回答が得られた。端末代金の分割支払い分を含まず、通話料とデータ通信料を合計した料金を「月額利用料金」として算出したところ、MNO4社(ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル)利用者の月額料金が5,025円(n=7,558)と最も高く、次いでサブブランド(ワイモバイル、UQモバイル)が3,184円(n=1,698)、楽天モバイルを除くMNO のフィーチャーフォン(ガラケー)が2,582円(n=194)、MVNOが1,961円(n=1,282)と続いた。前回調査した2024年7月のデータと比較すると、スマホ利用者全体の平均は4,356円で、昨年より7円微減した。
月額料金が最も安かったのは2,000円未満のMVNOだが、回答者の7割以上は月額料金の平均が5,000円以上の大手4キャリアを利用していた。通信速度や安定性など、価格以外の要素も重要視している人が多いようだ。では、通信事業者の違いで、ユーザーの使い方に差異はあるのだろうか。
データ通信量の平均は約12GBと増加傾向 10GB以上利用者は大手4キャリアに集中
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次に、スマホ利用者の月間データ通信量を調べたところ(Wi-Fi接続による通信量は含まずモバイル通信量のみ、「わからない」と回答したユーザーを除く)、平均データ通信量は12.05GBとなった。月間データ通信量が3GB以下と、ほとんど使わないユーザーが半数近くを占める一方、10GB以上利用するヘビーユーザーが増えており、二極化が進行している。
最も通信量が多かったのは「大手4キャリア」の利用者で、平均で14.28GB利用していた。「サブブランド」の6.51GB、「MVNO」の6.47GBと比較すると、2倍以上の差があることが明らかになった。Wi-Fi接続がない外出先でもギガ数を気にせず利用したい人には、ギガ大容量や無制限プランがあり、加えて通信速度が速い大手4キャリアを選ぶ傾向にあるのかもしれない。
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1週間あたりスマホ利用時間は、平均が1,258分(20時間58分)。個別で見ると、 「MNO4社」が1,297分と最も多く、次いで「サブブランド」が1,235分、「MVNO」が1,152分という結果に。やはり、利用時間もMNO4社が圧倒的に多かった。
サブブランドやMNOは月額料金が安く、依然として人気が高いものの、データ通信量が増加傾向にあるため、上記ブランドからドコモ、au、ソフトバンクの大容量や無制限プランへシフトするユーザーも増えているようだ。昨今では料金据え置きでギガを増量する、実質値下げに踏み切るプランも目立っており、ユーザーにとって、よりスマホを利用しやすい環境になってきていると言えるだろう。
出典:【MM総研】
※サムネイル画像(Image:Shutterstock.com)
記事提供元:スマホライフPLUS
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