日本人が受けるタイシニアプロテストって何だ? 主宰は住職兼レッスンプロ? QP関雅史も挑戦!?
2月18日タイのバンコクで、タイシニアプロテストが開催。タイツアーのシニアプロテストなのに、日本人が多く参加するという。いったいなぜ? 多くの疑問がわくプロテストの初日を取材した。
このテストはTS(タイシニア)PGA公認のもので、ルールに関する筆記テストや4時間の講習、2日間36ホールストロークプレーで12オーバーに収まれば、合格できるもの。年2回開催されて、受験料は8万バーツ(約36万円)。資格は50歳からで、60歳以上、70歳以上の部門もある。今回で6回目であり、80名以上が参加してこれまでに15名の合格者が生まれている。
これを主宰するのは、バンコクでアカデミー「ZEN Golfer’s Factory」を開いている中村英禅。浄土宗僧侶の資格、PGAティーチングプロ資格を取得し、タイシニアプロゴルフ協会会長も務めるという一風変わった人物。プロテストの概要について直撃してみた。
「これを作った目的は、50歳を過ぎてもう一度頑張れるものがあれば、青春するみたいに何かに頑張りたいという人へと考えて開催につながりました。セミリタイアした人が、がむしゃらに頑張れるものがあると楽しいみたいです。受ける人は、若い頃プロになれずにもう一度なりたいという人、ゴルフが好きで腕試ししたい人、頑張るものがないから挑戦してみようという人など様々です」
昨年、ドラコンプロの安楽拓也が挑戦して1回目は最終Hで崩れて失敗している。2回目でようやく受かったというレベルの高さだ。76・76で回ればいいものを「僕も一度目で受かると思っていたけど、すごい緊張で受かりませんでした」と語るほど、緊張感はすごいらしい。
その異様な緊張感と50歳以上のおじさんが頑張る姿を見て、「おじさんの甲子園」と呼ぶ人もいるとか。今回はレッスンプロでメディアで活躍する関雅史も挑戦するというから、驚きだ。
「2月のプロテストに合格すると、26日から開催される、タイシニアツアーの開幕戦に出場できます。倉本昌弘プロや奥田靖己プロ、横田真一プロらが出場して一緒にプレーする機会もあります。昨年受かった方は、一度はプロの道をあきらめてこのテストに合格してシニアツアーに出られて感激しておられました。その方はタイの地方で住まれてレッスン活動もなさっています」
この日は、座学が行われルールなどのテストが開催。参加した東村直樹さん(50)は、「ゴルフが大好きで、仕事がらゴルフコンペなどもよく行きます。日本のプロテストはレベルが高いけど、これならと挑戦しました」と語る。東村さんと同級生という朴幸一さん(50)は、「TV番組で知って受けたいと思って、友達を誘ってきました。ゴルフが大好きで漠然とですが、将来好きなゴルフを仕事にできたらと考えることもあり、挑戦してみました」と教えてくれた。
今年は21名が参加しているというが、果たして実技でどんな結果になるのか注目したい。
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