感覚派ルーキー・寺岡沙弥香、“思いつき逆手グリップ”で300万円ゲット! 使い道は「おすすめ教えてください(笑)」
<INTLOOPグループ レディースカップ 最終日◇17日◇平川カントリークラブ(千葉県)◇6404ヤード・パー72>
昨年のプロテストでトップ合格したルーキー・寺岡沙弥香がボギーなしの6バーディ「66」をマーク。トータル6アンダーでプロ初優勝を飾った。「きょうは無欲だったので、まさか優勝できるとは思っていなかったです」と笑顔を見せた。
初日は「1.5メートルくらいのバーディパットも2回外したり、ひどかった」となかなかスコアを伸ばせず、イーブンパーの21位タイで終えていた。ラウンド後の練習では「何かを変えないとなと思って」と、2日目に向けて試行錯誤を重ねていた。
この日のスタート前の練習では「もともと順手でしたけど、(手の位置を)逆にした。左手で(右手を)包む感じ」とパターの握り方を変更。練習で試したことはあったが、試合で実践するのは初めて。慣れない中でも「気持ちよくは打てていないですけど、グリーンが速いので、ビビりながらやるくらいがちょうど良かった(笑)」と、いつもよりも慎重なストロークが吉と出た。
今後も試合期間中に違和感を感じた場合は、思い切った変更をためらわない。「もう少し早く(違和感に)気づきたい。次は練習せんでも持ち方を変えられるくらいの度胸をつけていきたい」と、自分の感覚を信じて結果につなげていくつもりだ。
プロ転向後、賞金を獲得するのは、昨年12月に行われた「JLPGA新人戦 加賀電子カップ」以来2度目。そのときは10位タイで45万円を手にしたが、今大会の優勝賞金300万円は寺岡にとって初のビッグボーナスとなった。
「こんなビッグにもらえたのは初めてなので、うれしいです(笑)」と両手を頬にあててニッコリ。使い道を聞かれると、「全然物欲がなくて…。貯金がするのが好きなんです。なにかおすすめあったら教えてください(笑)」と報道陣への逆質問で笑いを誘った。
昨年のファイナルQTは54位だったため、今季前半戦の出場試合数はやや限定的になる。レギュラーツアーデビュー戦は「推薦をいただけた」という「アクサレディス」(3月28~30日)になる予定。まずは前半戦で好成績を残し、第1回リランキングを突破することが目標となる。
プレッシャーは感じていない。「ワクワクしています。これまではプロテストに受かることに必死のゴルフでしたが、やっと楽しくゴルフができる」。夢にまで見ていたプロの舞台で戦う日が待ち遠しい。(文・高木彩音)
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