ネットで話題!! ダイソーで550円のロボット掃除機は使える? 使えない? いろんな条件で試してみた
ロボット掃除機と言えば、通常は数万円もする高級品ですが、ダイソーではなんと550円という驚きの低価格で販売されています。それにしても、このような価格で本当にロボット掃除機として機能するのでしょうか? そこで今回は、筆者が実際に購入していろいろ試してみました。果たしてその結果は?
たった550円のロボット掃除機ってどんなもの?

ダイソーに驚きの商品が登場しました。それはたった550円の「ロボット掃除機」です。通常のロボット掃除機は数万円はするので、SNSでは「壁に沿って走るミニ四駆では!?」と笑いを誘っています。
そこで、筆者は真偽を確かめるべく、さっそくダイソーのロボット掃除機を購入して、いろいろ試してみました。
まず、このロボット掃除機は直径が23cmもあって、店頭で箱を見ると思わず「デカッ!」と声が出るほど。まあ、小さめのフリスビーくらいの大きさがあります。
次に、箱から出して手に持ってみると今度は「軽っ!」と感じます。実測値は252gしかなく、ボディの中はスカスカでに何も入っていないような印象を受けました。


そこで、ネジを外してカバーを外してみると、ポツンとモーターで動く小さい駆動ユニットがあるだけ。もちろん、センサー類はおろかゴミを吸い取る装置もありません。
しかも、箱の裏をよく見ると「本品はフローリング専用掃除機です。ゴミを吸い取るものではありません」「カーペットの上で使用しないでください」とあります。
「これで本当にロボット掃除機だと言えるのか……?」筆者は急に不安になってきました。


■ロボット掃除機(電池タイプ)
【本体サイズ】23×23×5cm
【本体重量】252g(実測値)
【材質】ポリプロピレン/ABS樹脂
【同梱物】専用クリーンシート×15枚+面テープ16枚
【電池】単三乾電池×3本(別売り)
【価格】550円
●ダイソー「ロボット掃除機(電池タイプ)」は→こちら
ちなみに、ロボット掃除機には専用クリーンシートが15枚付属していますが、別売りでロボット掃除機リフィル(24枚入)も110円で販売されています。

ダイソーのロボット掃除機を使えるように準備!
それでは、ダイソーのロボット掃除機を使えるように準備しましょう。まず、本体裏にあるカバーを外して単三乾電池を入れます。
次に、本体上部の電源ボタンを押してみましょう。すると、小さいタイヤが駆動するだけでなく、ユニット自体が時計回りに回り始めました。「えっ? 真っすぐに走らず常に回転しているってこと?」これでいったいどんな動きをするのか、筆者には見当も付きません。
動作を確認したら背面に付属の面テープを貼っていき、付属の専用クリーンシートをタイヤの穴に合わせて装着すれば準備は完了です。
ロボット掃除機を使えるようにする手順





ロボット掃除機は予想以上の凄い動きを見せた!
準備ができたところで、実際にダイソーのロボット掃除機を使ってフローリングを掃除してみましょう。
まずは、自宅のもっとも長いフローリングの廊下で電源を入れてみます。すると、ロボット掃除機は意外にも回転することなく真っすぐ進み始めました。
そして、壁に接触すると方向転換していきます。その動きは、まさに“ロボット掃除機そのもの”だと言っていいでしょう。
いよいよロボット掃除機は玄関の15cmほどの段差に近づきました。壁はないのでそのまま落ちてしまうのでは? と思いきや、クルっと方向転換していきます。
思わず「おおっ〜!」と声が漏れた筆者ですが、どうやら、大理石の端の1.5mmほど高くなっている部分にタイヤが当たって方向転換したようです。
というわけで、ダイソーのロボット掃除機は筆者の想像以上にロボット掃除機らしい動きを見せてくれました。センサーも何もなくあの単純な走行ユニットだけで、どうやってこの動きを再現しているのか、本当に不思議です。
ある程度廊下を走り回ったところで、本体裏のクリーンシートを確認すると、髪の毛や細かい塵のようなものが引っかかっていましたので、多少は掃除をしたと言えるかもしれませんね。




障害物も回避! フラットなデスクの上からも落ちない!?
先ほどの玄関でのテストでは、大理石の1.5mmほど高くなっている部分にロボット掃除機のタイヤが当たって方向転換し、段差から落ちることはありませんでした。
そこで今度は、段差がまったくないフラットな机でも落ちないのかテストしてみます。
すると、デスクの端では見事にクルっと回転してロボット掃除機は落ちません! これにはさすがに筆者もかなり衝撃を受けました。
もっとも、10回のうち6回くらはそのまま落ちてしまうのですが、いったいどんな仕組みになっているのかますます謎が深まります。

続いて障害物がある場所でもテストしてみましょう。フローリングにオットマンを置いた状態でロボット掃除機を使用してみたところ、オットマンの足に当たるとしっかり方向転換して先に進みました。
もちろん、厚さ2mm程度のカーペットが敷いてあると、この段差にタイヤが当たって方向転換しますので、カーペットを乗り越えることはありません。

大きなゴミは蹴散らす! カーペットの上ではやっぱり動きませんでした
ダイソーのロボット掃除機が想像していた以上の動きを見せてくれたので、ちょっと感心していた筆者ですが、ほかの条件ではどうなるのかもう少しテストしてみます。
まず、廊下にパンくずや塩などを撒いてテストしてみましょう。すると、ダイソーのロボット掃除機にゴミを吸い込む機能はないため、ゴミがクリーンシートに絡むこともなく、ただ、周囲に蹴散らして進むだけでした。
あとで確認してみると、ロボット掃除機のタイヤは小さくてゴム製なので、塩がタイヤにくっついて空回りしていたようです。これでは、塵や埃、髪の毛以外のゴミはまったく回収してくれませんね。


今度は毛が短めのカーペットの上でロボット掃除機をテストしてみます。すると、ロボット掃除機的な動きはまったく見られず、その場で円を描くようにクルクル回転するだけで、真っすぐ進むことはありませんでした。

次に、リビングの毛の長いじゅうたんの上でテストしてみたところ、ほとんど走行せずその場でビクビクと動いているだけでした。もちろん、このロボット掃除機はフローリング専用なので仕方ありませんが……。

まとめ
いかがでしょうか? 今回はダイソーでたった550円のロボット掃除機を実際に使って、いろいろ試してみました。
フローリングでは“まさにロボット掃除機”のように動き、髪の毛や細かい塵程度は掃除してくれたのは、正直言って想像以上でした。
センサーもなく単純なユニットだけで、ダイソーのロボット掃除機がこのように動くのを見ていると、「ロボコン」や「魔改造の夜」を見たときのような感動すら覚えます。
もっとも、掃除機としてはあまり役に立たないので落第だと思いますが、おもちゃとしては最高のデキでしょう。
できれば、少し値上げしてもゴミを吸い取る装置も付けて欲しかった気もしますが、値段が高すぎると、それはそれで買わないような気もしますね。
※文中の価格はすべて税込です。
※記事中の商品は筆者(編集部)が購入時点のものです(2025年2月)。店舗によっては在庫切れ、取り扱いがない場合もありますのでご了承ください。
記事提供元:スマホライフPLUS
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