トラブル発生?59歳の鉄人が「車いすマラソン世界大会」に挑む!:YOUは何しに日本へ?
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イチオシスト:イチオシ編集部 旬ニュース担当
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日本を訪れる外国人たちを、空港で勝手に出迎えアポなしインタビュー!そのまま密着取材を行う「YOUは何しに日本へ?」(月曜夜6時25分)。
今回のテーマは、「えっ!ウソ?マジで!?YOUのドッキリ!?ビフォーアフターSP!」。キャラ強YOUがどしどし空港に現れる95分で、はたしてどんな面白YOUに出会えるのか?
【動画】トラブル発生?59歳の鉄人が「車いすマラソン世界大会」に挑む&植毛YOUの気になるその後…
![YOU](https://ix.aacdn.jp/ichioshi/cp_articles/img/uPtdrG8xG5/content_1_20250210201018.jpg)
成田国際空港で声をかけたのは、オーストラリア出身のブレッド・マッカーサーさん。「第43回大分国際車いすマラソン」に出場するそうだ。初めての開催は1981年という歴史ある大会で、42.195㎞のフルマラソンなどが行われ、世界中から多くのアスリートが集結する。
「いっぱい練習してトップ10入りを目指すよ」と宣言するブレッドさんは、御年59歳。とはいえ競技歴は40年、大会にも13~14回ほど出場してきた現役バリバリの市民ランナーだ。
過去にはメルボルンマラソンで優勝、ホノルルマラソンで2位など、功績を残すトップアスリート。これは大分大会での活躍も気になる! というわけで取材をお願いすると、快諾してもらえたので密着決定!
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数日後、大分のご自宅にお邪魔すると、空港で付き添っていた女性の姿も。小野京子さん(54歳)は10年間共に暮らすパートナーで、2023年の3月、2人でここに移住した。
車いすでの普段の暮らしはどうなのか? 何でも自分でやるため、狭いスペースでも自在に動けるよう、日常用の車いすはコンパクトにするのが大事。今朝の朝食もブレッドさんの担当で、キッチンでトーストと好物のベジマイトを準備。ベジマイトはビタミンB類など栄養が豊富だが、「世界一まずいジャム」と呼ばれるオーストラリアの発酵食品。取材Dがトライしてみたが、味が強烈すぎて言葉にならない…(笑)。
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10時になると、競技用車いすを車に積んで練習へ。専用の機器を使い、車の運転もブレッドさんが行う。京子さんは「何も手助けしなくても大丈夫。一緒にいると、なんでもできるんだって思う」と信頼を寄せている。セルフスタンドでガソリンを入れる作業も手慣れたもの。「自分でできることは何でもやる」がモットーなのだ。
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40分ほどで、オーシャンビューの練習場に到着。日本人初! プロの車いすランナー・廣道純さんと挨拶を交わす。廣道さんは、これまでシドニー、アテネ、北京、ロンドンのパラリンピック4大会に連続出場を果たした、日本を代表するアスリート。大阪出身だが、世界規模のレースのため、大分に移住した。
ちなみに大分マラソンは、「日本パラスポーツの父」と呼ばれる中村博士が、地元大分で車いすだけのマラソン大会(1981年が初回)を考案したのが始まり。こうして大分は、世界中からランナーが集まる車いすマラソンの聖地になった。
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廣道さんとトレーニングをスタートしたブレッドさん。空気抵抗の少ない競技用車いすの車輪を腕力だけで回し、より前傾姿勢をとって平均時速30㎞以上で疾走する。
コーナーに近づくと手元のブレーキで減速し、前輪と繋がったハンドルを曲げて方向転換。しかし、折り返すと強い向かい風を受け、走行がきつくなった。
こうして2時間ハードなトレーニングを続け、計32㎞を走破した。
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元々、幼い頃から無類のスポーツ好きで、父の勧めで始めたモトクロスにドハマりし、世界を目指して練習に明け暮れていたブレッドさん。しかし17歳の時、練習中の事故が原因で下半身不随に。一度は絶望したものの、2年後に運命的な出会いが訪れる。
「競技用の車いすに乗ったら、すぐにそのスピードに心奪われたんだ。めちゃくちゃ興奮したよ。これならここから抜け出して、どこか遠くへ行ける気がしたんだ」と、再び世界を目指すことになった。
2004年、世界中のランナーが集まる「大分国際車いすマラソン」を知る。京子さんとの出会いも、大分マラソン(2014年)。京子さんは通訳スタッフとして参加しており、ホテルの部屋を出る際に荷物運びの手伝いをしてくれた。これをきっかけに大会後も連絡を取り合い、日本とオーストラリアの遠距離交際をスタート。2023年3月、大分で一緒にマラソン中心の生活を始めた。
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移住後は、月間約600㎞を走り込むブレッドさんの食生活を、スポーツトレーナーの資格も取得した京子さんが全力サポ―トしてきた。移住前は88㎏あったブレッドさんだが、塩分を控えた食生活改善の甲斐あって69㎏に減量し、ボディも激変!
「目標に向かったらまっしぐら。できる限り支えてあげたい」と、全力で寄り添う京子さんに、「僕が挫けそうな時、彼女はいつも僕を励ましてくれる。私はあなたを信じてる。あなたならできるって、彼女の言葉が僕の支えになるんだ」と、ブレッドさんは感謝する。
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いよいよ本番を迎えた「大分国際車いすマラソン」は、世界12カ国から総勢190人の車いすランナーが集結。パラリンピックのメダリストなど、世界のトップアスリートたちも顔を揃える。
大会スタート30分前、あろうことか「ハプニングが起きた!」と京子さんが血相を変えていた。ブレッドさんに何かあったの!? ついていくと、「肩がめっちゃ痛い」と苦しむ姿が。普段の生活でも上半身を酷使しているため、右肩に持病の痛みを持っていたそうだ。よりによって大会前に再発したが、もはやスタート1分前…。激痛と不安を抱えたまま、マラソンはスタート。ブレッドさん、大丈夫!?
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序盤は、パリパラリンピック銅メダリストの鈴木朋樹選手がトップでレースを牽引。ブレッドさんは出遅れてしまい、6㎞地点では30位で通過した。
スタートから1時間、24㎞地点の上り坂の頂上で、心配そうに待つ京子さん。この上り坂は、ランナーを苦しめる一番の難所だ。そこにブレッドさんが現れ、集団の前へ!
「段々ノってきてる。腕の動きがスゴくいい」と、京子さんも明るい表情に。26㎞地点、ブレッドさんは27位に浮上していた。
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そして競技場に戻って来たブレッドさんは、26位でゴールインを果たした。タイムは1時間48分27秒。「今回のタイムは望んだものではない。でも完走できるとスゴく気分がいい! 来年はもっと練習して、上の順位を目指すよ」と抱負を語ってくれた。
ブレッドさん、京子さん、完走おめでとう! これからもずっと二人三脚で!
今回のテーマは、「えっ!ウソ?マジで!?YOUのドッキリ!?ビフォーアフターSP!」。キャラ強YOUがどしどし空港に現れる95分で、はたしてどんな面白YOUに出会えるのか?
【動画】トラブル発生?59歳の鉄人が「車いすマラソン世界大会」に挑む&植毛YOUの気になるその後…
![YOU](https://ix.aacdn.jp/ichioshi/cp_articles/img/uPtdrG8xG5/content_1_20250210201018.jpg)
成田国際空港で声をかけたのは、オーストラリア出身のブレッド・マッカーサーさん。「第43回大分国際車いすマラソン」に出場するそうだ。初めての開催は1981年という歴史ある大会で、42.195㎞のフルマラソンなどが行われ、世界中から多くのアスリートが集結する。
「いっぱい練習してトップ10入りを目指すよ」と宣言するブレッドさんは、御年59歳。とはいえ競技歴は40年、大会にも13~14回ほど出場してきた現役バリバリの市民ランナーだ。
過去にはメルボルンマラソンで優勝、ホノルルマラソンで2位など、功績を残すトップアスリート。これは大分大会での活躍も気になる! というわけで取材をお願いすると、快諾してもらえたので密着決定!
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数日後、大分のご自宅にお邪魔すると、空港で付き添っていた女性の姿も。小野京子さん(54歳)は10年間共に暮らすパートナーで、2023年の3月、2人でここに移住した。
車いすでの普段の暮らしはどうなのか? 何でも自分でやるため、狭いスペースでも自在に動けるよう、日常用の車いすはコンパクトにするのが大事。今朝の朝食もブレッドさんの担当で、キッチンでトーストと好物のベジマイトを準備。ベジマイトはビタミンB類など栄養が豊富だが、「世界一まずいジャム」と呼ばれるオーストラリアの発酵食品。取材Dがトライしてみたが、味が強烈すぎて言葉にならない…(笑)。
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10時になると、競技用車いすを車に積んで練習へ。専用の機器を使い、車の運転もブレッドさんが行う。京子さんは「何も手助けしなくても大丈夫。一緒にいると、なんでもできるんだって思う」と信頼を寄せている。セルフスタンドでガソリンを入れる作業も手慣れたもの。「自分でできることは何でもやる」がモットーなのだ。
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40分ほどで、オーシャンビューの練習場に到着。日本人初! プロの車いすランナー・廣道純さんと挨拶を交わす。廣道さんは、これまでシドニー、アテネ、北京、ロンドンのパラリンピック4大会に連続出場を果たした、日本を代表するアスリート。大阪出身だが、世界規模のレースのため、大分に移住した。
ちなみに大分マラソンは、「日本パラスポーツの父」と呼ばれる中村博士が、地元大分で車いすだけのマラソン大会(1981年が初回)を考案したのが始まり。こうして大分は、世界中からランナーが集まる車いすマラソンの聖地になった。
![YOU](https://ix.aacdn.jp/ichioshi/cp_articles/img/uPtdrG8xG5/content_5_20250210201019.jpg)
廣道さんとトレーニングをスタートしたブレッドさん。空気抵抗の少ない競技用車いすの車輪を腕力だけで回し、より前傾姿勢をとって平均時速30㎞以上で疾走する。
コーナーに近づくと手元のブレーキで減速し、前輪と繋がったハンドルを曲げて方向転換。しかし、折り返すと強い向かい風を受け、走行がきつくなった。
こうして2時間ハードなトレーニングを続け、計32㎞を走破した。
![YOU](https://ix.aacdn.jp/ichioshi/cp_articles/img/uPtdrG8xG5/content_6_20250210201019.jpg)
元々、幼い頃から無類のスポーツ好きで、父の勧めで始めたモトクロスにドハマりし、世界を目指して練習に明け暮れていたブレッドさん。しかし17歳の時、練習中の事故が原因で下半身不随に。一度は絶望したものの、2年後に運命的な出会いが訪れる。
「競技用の車いすに乗ったら、すぐにそのスピードに心奪われたんだ。めちゃくちゃ興奮したよ。これならここから抜け出して、どこか遠くへ行ける気がしたんだ」と、再び世界を目指すことになった。
2004年、世界中のランナーが集まる「大分国際車いすマラソン」を知る。京子さんとの出会いも、大分マラソン(2014年)。京子さんは通訳スタッフとして参加しており、ホテルの部屋を出る際に荷物運びの手伝いをしてくれた。これをきっかけに大会後も連絡を取り合い、日本とオーストラリアの遠距離交際をスタート。2023年3月、大分で一緒にマラソン中心の生活を始めた。
![YOU](https://ix.aacdn.jp/ichioshi/cp_articles/img/uPtdrG8xG5/content_7_20250210201019.jpg)
移住後は、月間約600㎞を走り込むブレッドさんの食生活を、スポーツトレーナーの資格も取得した京子さんが全力サポ―トしてきた。移住前は88㎏あったブレッドさんだが、塩分を控えた食生活改善の甲斐あって69㎏に減量し、ボディも激変!
「目標に向かったらまっしぐら。できる限り支えてあげたい」と、全力で寄り添う京子さんに、「僕が挫けそうな時、彼女はいつも僕を励ましてくれる。私はあなたを信じてる。あなたならできるって、彼女の言葉が僕の支えになるんだ」と、ブレッドさんは感謝する。
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いよいよ本番を迎えた「大分国際車いすマラソン」は、世界12カ国から総勢190人の車いすランナーが集結。パラリンピックのメダリストなど、世界のトップアスリートたちも顔を揃える。
大会スタート30分前、あろうことか「ハプニングが起きた!」と京子さんが血相を変えていた。ブレッドさんに何かあったの!? ついていくと、「肩がめっちゃ痛い」と苦しむ姿が。普段の生活でも上半身を酷使しているため、右肩に持病の痛みを持っていたそうだ。よりによって大会前に再発したが、もはやスタート1分前…。激痛と不安を抱えたまま、マラソンはスタート。ブレッドさん、大丈夫!?
![YOU](https://ix.aacdn.jp/ichioshi/cp_articles/img/uPtdrG8xG5/content_9_20250210201019.jpg)
序盤は、パリパラリンピック銅メダリストの鈴木朋樹選手がトップでレースを牽引。ブレッドさんは出遅れてしまい、6㎞地点では30位で通過した。
スタートから1時間、24㎞地点の上り坂の頂上で、心配そうに待つ京子さん。この上り坂は、ランナーを苦しめる一番の難所だ。そこにブレッドさんが現れ、集団の前へ!
「段々ノってきてる。腕の動きがスゴくいい」と、京子さんも明るい表情に。26㎞地点、ブレッドさんは27位に浮上していた。
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そして競技場に戻って来たブレッドさんは、26位でゴールインを果たした。タイムは1時間48分27秒。「今回のタイムは望んだものではない。でも完走できるとスゴく気分がいい! 来年はもっと練習して、上の順位を目指すよ」と抱負を語ってくれた。
ブレッドさん、京子さん、完走おめでとう! これからもずっと二人三脚で!
記事提供元:テレ東プラス
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