上田桃子が初のジュニアイベントで“熱弁” プロテスト一発合格当時のエピソードは?「ベストスコアは76ぐらい」
「私はいつもチャレンジしようって思うことをすごく大事にしています。緊張することがすごくネガティブだと思っているかもしれないけど、緊張するから自分の本当の姿がわかる。次、緊張したときのためにこれをやるぞっていう準備ができたら、あとはそれを発揮する。チャレンジするぞっていう気持ちが1番大事。そこをみんなにお話できたらなと」
ジュニアゴルファー(女子中学生)15名に向けて熱心に語るのは、昨年の11月にツアー休止を表明した国内ツアー16勝の上田桃子。8日、大正製薬株式会社が『上田桃子プロ×リポビタン ゴルフにファイトを!ジュニアクリニック』を開催し、リポビタンのサポートアスリートとしてゴルフレッスン、『チャレンジ、緊張、準備』の3つをテーマにトークショーを行った。
そこでは、これまでのゴルフ人生の経験談なども語られた。イベントのMCから「プロのなかで特に印象に残ってるチャレンジは?」と聞かれると、「1番私のなかの大きなチャレンジはプロテストだったと思います」と挙げた。「自分が好きなゴルフを仕事にできるかできないか、一番覚悟を持って、『よし頑張るぞ』って決めた時期だったので、私としてはそこが1番大きな、1番手のかかるチャレンジだった」と、当時19歳の2005年に初挑戦したプロテストを振り返る。
プロテストを受験するときの上田は「直前まで全然上手じゃなくて、その時のベストスコアは76ぐらい。下から2番目ぐらいのギリギリで通って、ファイナルだったんです」と話す。予想しなかった上田のゴルフレベルにジュニアたちは目を丸くした。「周りの人がみんな上手に見えて『どうしよう、わからない』って思っていたんですけど、だからか余計に、『じゃあ自分が持てっている力は全部出していこう』と思って」と闘争心で戦ったという。
結果、一発合格を果たす。「ある種、覚悟が決まったというか、できないことをやるよりも、できることを全部出したほうがいいなと思ってチャレンジをした結果、(合格したのは)多分たまたまだった。本当にいまだから言える。変に通る確信があった。自分自身に対する可能性をすごく感じていた。自分の可能性をまずは1番大事にしてほしいなと思います」。技術だけではなく、どんな状況でも挑戦し、自分を信じることの大切さを伝授した。
このエピソードは、プロになることを夢見るジュニアゴルファーたちの心に響いただろう。今後はこれまでのゴルフ人生のなかで得た経験をもとに、プロゴルファーの“原石”たちの力になる。(文・高木彩音)
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