ジャンボ尾崎不在で行われたアカデミー選考会 “代打”でジェットらが参加「我々の若い時とゴルフが違う」
原英莉花や昨年の米国女子ツアーで『ルーキー・オブ・ザ・イヤー』に輝いた西郷真央らを輩出する、「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミー」。2月1日と9日に「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミーセレクションsupported by ISPS HANDA」が行われた。きのう9日は、その様子が報道陣に公開された。
ジャンボこと尾崎将司が参加する予定であったが、体調不良のため欠席。尾崎健夫、尾崎直道、飯合肇、金子柱憲の4名がセレクションに参加した。
参加したのは中学生から高校生の12名。それぞれ男子は5番アイアン、女子は7番アイアン、ドライバー、80ヤードのショット、素振りの各項目に臨み、それを4人でチェック。終始和やかな雰囲気で行われたが、ジュニア達は緊張の色を隠せない。短い時間のなかで、自分たちの持ち味を見せようと一生懸命アピールした。
セレクションを終え、ジェットこと尾崎健夫は「きょうは、中学生が多かったので、体ができていなかったことが目についた。下半身から動いて、上半身を振る。これが一緒に動いてしまっている」と参加者を評価した。ただ「クラブが良くなってきて、女子の場合は上手に打つ。スイングがバラついているけどいい球が出ている。我々の若い時とゴルフが違う」と唸った。
さらに飯合も「みんな入れてあげたい」とジュニア達のレベルを高く評価。「どんな子が入ってくるか分からないけど、すごく楽しみ」と未来のプロゴルファーを迎えることに胸を躍らせていた。
例年、ジャンボ一人でセレクションを見ていたわけだが、今年は“応援”という形で4人で参加。各々が初めてのセレクションを振り返った。ジェットは「女子はすぐそこ(プロで通用するレベル)にいる。男子をレギュラーツアーのレベルに引き上げるのは大変だなぁ」と男子育成への課題を口にした。これには飯合も「女子にはライバルがたくさんいる。男子は伸びてくる子がいれば、そこに引っ張られて行くんだけど。その一人を早く見つけないと」と、 同調した。
門下生から、女子は原、西郷、佐久間朱莉など国内外で活躍する選手が出てきているが、男子はスター選手が出てきていないのが現状。今後の男子ツアーの人気回復のためにも、その“一人”を育成することも急務であると話した。(文・齊藤啓介)
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。