またもムービングデーで後退 竹田麗央は今季初のオーバーパーも「あしたが楽しみ」
<ファウンダーズカップ 3日目◇8日◇ブレイデントンCC(米フロリダ州)◇6465ヤード・パー71>
日本の女王がムービングデーで苦しんだ。竹田麗央は1バーディ・1ダブルボギーの「72」でプレー。15位の好位置で進んだ3日目に、優勝戦線から脱落することになった。
4番では「きのうと同じ球が出た」とティショットを右の池に入れる“2日連続”のミスがあったが、それでもラフから1.5メートルにつけてパーを拾った。そして8番でバーディ。浮上のムードを漂わせたが、「前半はパーで耐えたり、バーディも来たりしたけど、後半はなかなかピンに絡まずにずっとパーだった」とスコアカード通りの数字を並べ続けた。
後半で唯一スコアが動いた13番では、痛恨のダブルボギーを喫した。ティショットが左に行き、「植木みたいなところ」から出すだけで4オン2パット。「あのホール以外はパーパットも決まって耐えていたけれど、ダボがもったいなかった」。この“借金”を最後まで返済できず、今季初のオーバーパーに終わった。
前日からショットは不安定だった。アイアンは気持ちよく振れたが、持ち味のドライバーが曲がることが目立った。フェアウェイキープ率は8回で、これは先週の試合を含めても最も低い数字。「フェアウェイに置かないと、バーディチャンスにつけるのが難しい。そもそも自分がコースに対応していなかった。もう少し自分のゴルフが安定していたら」と振り返った。
ムービングデーは竹田にとって今後の課題になりそうだ。先週は3位で3日目を迎えたながら、「71」と伸ばしきれずに後退。今週も順位を落とすことになった。昨年の日本ツアーでは第3ラウンド平均スコアが『68.8031』でツアー1位だっただけに、「“なにか”あると思うんですけど…。気合いが空回りしてるのかも。しっかり分析して、次戦につなげられたら」と自分を見つめ直す。
トータル4アンダーで迎える最終日は、31位タイからの上位フィニッシュを狙うことになるが、兆しもある。「最後の方はすごくいいショットもあったので、あしたが楽しみ。前半からバーディチャンスを作って、いい流れで18ホールを回れれば。悔いなく終わりたい」。ルーキーイヤー最序盤のフロリダ連戦。日本に一時帰国する前に、再び存在感を示したい。(文・笠井あかり)
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