ねずみ約2000匹など本物にこだわる ロバート・エガース念願の吸血鬼映画 「ノスフェラトゥ」公開決定
「ライトハウス」「ノースマン 導かれし復讐者」などで知られる映画監督ロバート・エガースの最新作「ノスフェラトゥ」が、2025年5月16日より劇場公開されることが決まった。
「ノスフェラトゥ」は、ロバート・エガース監督が幼少期に夢中になった1922年のF・W・ムルナウ監督によるサイレント映画「吸血鬼ノスフェラトゥ」に、独自の視点を入れ作り上げた作品。本作では、撮影に必要な演出のためにキャンドルの明かりが必要となれば適したカメラレンズを使用、当時の建物を研究した約60ものセットを組み、本物のねずみ約2000匹を使って撮影をするなど、“本物”にこだわっている。
物語は、不動産業者のトーマス・ハッターが、仕事のため自身の城を売却しようとしているオルロック伯爵へ会いに行くところから始まる。トーマスの不在中、彼の新妻エレンは夫の友人宅で過ごすが、ある時から夜になると夢の中に現れる得体のしれない”彼”の幻覚と恐怖感に悩まされるようになる。時を同じくして、夫のトーマス、そしてエレンが滞在する街にさまざまな災いが起こり始める。「ノスフェラトゥ」とは、吸血鬼の総称として使われている言葉。
正体の分からない”彼”におびえる主人公・エレンを演じるのは、ジョニー・デップの娘としても知られるリリー=ローズ・デップ。リリーはオーディションで役をつかみ取ったが、そのオーディションは監督が思わず涙するほどの演技だったという。オルロック伯爵は、「IT/イット」シリーズのペニーワイズ役のビル・スカルスガルドが演じた。アルビン・エーバーハルト・フォン・フランツ教授役にウィレム・デフォー、エレンの夫・トーマス役にニコラス・ホルト、トーマスの友人・フリードリヒ役にアーロン・テイラー=ジョンソンが顔をそろえている。
ロバート・エガース監督作として最大のヒットとなり、第97回アカデミー賞では、撮影賞、美術賞、衣装デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞の4部門にノミネートされている。
【作品情報】
ノスフェラトゥ
2025年5月16日(金)TOHOシネマズ シャンテほかにて公開
配給:パルコ ユニバーサル映画
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記事提供元:映画スクエア
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