前澤友作氏が“4億円大会”開催への想い語る 男子ゴルフ界復活へ「新しい風を吹かせよう」
6日に株式会社カブ&ピース代表取締役社長の前澤友作氏が発案・企画した国内男子ツアー新規大会「前澤杯 MAEZAWA CUP」(本戦:4月24~27日)についての会見が行われた。そこで、前澤氏が大会開催への想いを明かした。
「そもそも僕はゴルフが大好きです」と話す前澤氏は、30歳にゴルフを始めて、約20年間プレーしている。「これは本当にまぐれ中のまぐれでたまたま」と謙遜(けんそん)しつつも、ベストスコアは「69」。平均スコアは「大体70台後半~80台前半」の上級者だ。
ゴルフへの情熱が高じて、2022年1月に自身のプライベートコース「MZ GOLF CLUB」を購入。当時、日本ゴルフツアー機構(JGTO)の会長だった青木功氏から『日本の男子ツアーでなにかできないか』 との打診を受け、「このコースを試合用にお貸しして、男子ツアーに貢献できないか」と考え始めたという。
その後、「会長が諸星(裕)さん、副会長が倉本(昌弘)さんに変わり、本格的に話を進めて」本大会の開催が決定。きっかけのひとつとなったのが、前澤氏が発案した 米国男子ツアー「ZOZOチャンピオンシップ」が昨年で契約満了となったこと だった。
「終わったことをきっかけに、新たな形でゴルフ業界に貢献したい。今年から前澤杯を開催することで、引き続きゴルフ業界に関わることができる。(これからも)応援する立場でいたい」と、その想いを語った。
前澤氏はかねて「ゴルフ業界に新しい風、新しいチャレンジが必要」と感じていた。それもあって、今大会はまさに異例ずくめだ。
まず、ツアー初のプロアマ10日間を含めた14日間で開催され、ラウンドガールが1組につき1人帯同する。さらに、最大1日50組のプロアマ参加費(1組100万円)の収益を賞金に充てることで、賞金総額は男女ツアーを通じて最高の約4億円、優勝賞金は8000万円が見込まれている。
近年、日本の男子ツアーは試合数の減少が続いている。その現状を前澤氏は危惧する。「スポンサーが減り、試合数も減ってきています。そうした状況の中で、我々は新しい風を吹かせたい」という強い想いを持つ。「この大会がきっかけになり、ゴルフ業界がより盛り上がればいい」。試合数増加への呼び水になることを期待している。
「“目指せ4億円”とすでに発表させていただいていますが、プロアマを10日間開催することで、チケットの公共収入を得たい。そして、それをしっかり賞金などに回す。僕は本業が経営者ですので、とにかく経済がしっかり回る大会にしないといけない」と話した。
前澤杯が日本男子ゴルフ界にどのような変化をもたらすのか。その行方に注目だ。(文・高木彩音)
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