ヒゲを生やした実在の女性から着想 勇気ある女性の物語 「ロザリー」公開決定
第76回カンヌ国際映画祭で「ある視点」部門に出品され、クィア・パルム賞にノミネートされた映画「ロザリー」が、2025年5月2日より劇場公開されることが決まった。
「ロザリー」は、フランスに実在したヒゲを生やした女性であるクレマンティーヌ・デレに着想を得て製作された作品。生まれた時から多毛症に悩まされ、その特別な秘密を隠して生きてきたロザリー。田舎町でカフェを営むアベルと結婚し、店を手伝うことになった彼女は、「ヒゲを伸ばした姿を見せることで、客が集まるかもしれない」という考えをひらめく。はじめは彼女の行動に反対し嫌悪感を示したアベルだったが、その純粋で真摯な愛に次第に惹かれていく。
監督・脚本は、前作のデビュー作「ザ・ダンサー」が第69回カンヌ国際映画祭の「ある視点」に出品されたステファニー・ディ・ジュースト。コンプレックスを抱えながらも愛を信じる女性を描く。ロザリー役には、フランソワ・オゾン監督作「私がやりました」のナディア・テレスキウィッツ。ロザリーの夫・アベル役を、「ピアニスト」「ポトフ 美食家と料理人」などのブノワ・マジメルが務めている。
ステファニー・ディ・ジュースト監督は、「父が亡くなり、虚無感と焦燥感を抱える中、「髭の生えた女性」として有名だったクレマンティーヌ・デレという女性が私の心を掴みました。見せ物となるのを拒絶し、一人の女性として人生を歩む欲求を誰よりも持っていたことを知り、時代の偏見に抗い女性らしさを貫く主人公・ロザリーが誕生しました。他人と自分を愛することがロザリーの闘いです。本作を通して無条件の愛、自己受容・自己創造の自由を描くために、髭が不可欠な要素となっています」と、コメントを寄せている。
【作品情報】
ロザリー
2025年5月2日(金)新宿武蔵野館ほか全国公開
配給:クロックワークス
© 2024 – TRÉSOR FILMS – GAUMONT – LAURENT DASSAULT ROND-POINT - ARTÉMIS PRODUCTIONS
記事提供元:映画スクエア
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。