西村優菜がプロキャディとジュニアの交流イベントに参加 座談会ではプロを目指すジュニアたちに笑顔でアドバイス
2023年から主戦場を移した米ツアーの今季初戦を間近に控えた西村優菜が1日、兵庫県・花屋敷GCひろのコースで開かれた「日本プロキャディー協会ジュニアゴルフマネジメント講座 Supported by 西村優菜 Birdie Donation」に参加した。このイベントは西村がスポンサー契約を結ぶ住友生命と2022年から行っている社会貢献活動「西村優菜 Birdie Donation for Future Supported by 住友生命」によって実現。優勝回数、バーディ、イーグル、ホールインワンの獲得数に応じてポイントを積み立て、376ポイント(301バーディ、3イーグル)だった昨年は「日本プロキャディー協会(JPCA)」に寄付され、同協会の主催で関西ゴルフ連盟(KGU)の強化指定選手7人(高校生5人、中学生2人)を招待した今回の活動に活用された。
「プロを目指すジュニアがプロキャディさんに教えてもらう機会をつくってほしい」という西村の発案でスタートしたイベント。西村自身も中学生のときにKGUに在籍し、そこから日本ゴルフ協会(JGA)のナショナルチームに選ばれるなど着実にレベルアップを続け、「KGUは自分にとっても、土台というか一番初めをつくってくれたところ。そこのジュニアの子たちと一緒にイベントできたのはすごく感慨深いです」とうれしそうに話した。
座談会では、ジュニアの質問に丁寧に対応。「優勝争いをしているときの集中の仕方、緊張感の対処法は?」では、「エンジンのかけ方を自分なりに探すことが大事。空を見上げたり、ラムネを食べたりとかなんでもいいから、これをやれば自分は集中できるというきっかけを見つけること」などとアドバイス。「一番負けたくない選手は?」の質問には「ここでそれ聞くの」と苦笑し、「誰にも負けたくない。でも、人と比べると自分が苦しくなるだけ。ほかの人をうらやましいと思ったり、気にすると心がもたない。負けたくない気持ちはあるけど、自分の目標を短期、中長期に立ててやっている」と答えた。
今季初戦は6日から開幕する「ファウンダーズカップ」(フロリダ州、ブレイデントンCC)。渡米前日の忙しい中での参加となったが、「私は今も昔も練習のときに何も考えず打ったことは1球もない。常に何かを考えて練習すること。それが経験値となって、試合に生きてくると思う。そういうことを一番伝えたかった」と熱く語り、米ツアー初Vに向けても大きな刺激となったようだ。
2019年に設立された「日本プロキャディー協会」にとっても、今回の試みは意義あるものとなった。同協会の代表理事で男女ツアーで計37勝に貢献し、2022年の「ニチレイレディス」では西村のツアー通算5勝目もサポートした森本真祐氏は「僕らが培ってきたものを広く還元したいと思っていたが、こういう形で実現できてうれしかった。すごくありがたい試みです」と感謝。副代表理事でキャディ歴代最多の40勝の清水重憲氏は「自分たちだけではできなかったイベント。西村プロには感謝しかない」と話した。(文・臼杵孝志)
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